神戸大学

[人文学研究科地域連携推進センター] 新出の「九鬼家文書」を発表しました

2014年12月09日

神戸大学大学院人文学研究科地域連携推進センターの奥村弘・地域連携推進室長と村井良介・地域連携推進室学術研究員は12月8日午後、新出の「九鬼家文書」について記者会見しました。会見には、報道記者ら約30人が出席しました。

今回の古文書は昨年6月、神戸市在住の40代の主婦から大学の研究・教育に活用してほしいと預けられたものです。古文書の由緒を記した包紙や織田信長黒印状、羽柴秀吉判物断簡、豊臣秀吉朱印状、豊臣秀次朱印状2点、徳川家康書状写の古文書7点に加え、戦前の鑑定書も付いていました。徳川家康書状写を除き、全て新出資料です。地域連携推進センターで調査を行ったところ、原文書については印章や文書の様式などに問題はなく、いずれも真正なものと判断。また、大阪城天守閣や京都大学の藤井讓治名誉教授にも鑑定を依頼し、真正なものであることを確認いただいています。

包紙の裏に書かれていた由緒から、古文書は、三田藩主の九鬼家一族で、三田藩の家老を務めた九鬼図書家に伝来したものと考えられます。

一般市民の家から信長、秀吉などの新出原文書がまとまって発見されることは極めて珍しいことです。

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(広報室)