神戸大学

第20回神戸大学国際学生交流シンポジウムを開催しました

2014年12月18日

12月13日、14日の両日、留学生センターは大阪市港区にあるロッジ舞洲にて、第20回神戸大学国際学生交流シンポジウム (KobeUniversity International Students’ Symposium) を開催しました。神戸大学国際学生交流シンポジウムは、「KISS」の名称で親しまれている1泊2日、合宿形式のバイリンガル(英語/日本語)シンポジウムです。KISSの誕生は、阪神淡路大震災が発生した1995年にさかのぼります。国際的な医学賞であるWOLF財団賞を受賞した神戸大学西塚泰美元学長が、被災留学生のために役立ててほしいと副賞を寄付、地域の篤志家からの留学生への寄付も合わせて基金を設立しました。その一部の資金をもとに、瀬口郁子元留学生センター教授(現グローバル教育部特命教授)が中心となり、留学生・日本人学生からなる実行委員とともにKISS第1回を企画・実施しました。その後、留学生センターでは、学生(留学生・日本人学生)の実行委員を募り、毎年1回、KISSを開催してきました。

KISSの理念は、神戸大学のキャンパスに集う学生が、バイリンガルで自由、活発に討議し、意見交換することを通して、国際理解、相互理解を深めることにあります。KISS20のテーマ“KISS EXPO ~あなたが望む10年後の世界は? What do you wish the world to be in 10 years time?”に合わせて設定された5つのサブトピックについて、留学生25名、一般学生25名の計50名の神戸大学生が議論しました。

KISSの企画・準備・実施は、全て学生の実行委員によって行われます。また、KISS実行委員による企画・準備・実施、終了後の振り返り、報告書作成などの一連の学びの過程を、正規の教育に位置付けるという意図により、平成25年度より全学共通授業科目(総合科目I・グローバルリーダーシップ育成基礎演習)を開講しています。今年度は、日本人学生11名、留学生7名の計18名の学生が、グローバルリーダーシップ育成基礎演習の受講生としてKISS20の企画、実施を担いました。実行委員長は、国際文化学部4年生の落合花梨さん、副委員長は経営学部交換留学生のOliver Thwaiteさん (イギリス・カーディフ大学) と発達科学部4年生の野村麻衣さんが務めました。2日間のシンポジウムは、バイリンガルでのディスカッション、発表に加え、交流会などを通して、50名の参加者が国籍、言語を超えて、親交を深めました。

留学生センターでは、留学生に対する日本語教育に加え、KISSなどの教育活動を通して、キャンパスの国際化 (Internationalization at Home) を推進するべく様々な取り組みを続けてきました。20周年記念を迎えたKISSの活動始め、今後もキャンパスの国際化促進に資する教育活動に従事して行きたいと思います。

(留学生センター)