神戸大学

兵庫県南部地震から節目の20年―犠牲者追悼の催しで黙祷、献花

2015年01月16日

犠牲者の名前が刻まれた銘板を
見つめる遺族
献花する福田秀樹学長

兵庫県南部地震から節目の20年。1月16日午後0時半から六甲台本館前の兵庫県南部地震神戸大学犠牲者慰霊碑と海事科学部構内の神戸商船大学犠牲者慰霊碑前で追悼の催しが行われました。

神戸大学では、兵庫県南部地震で学生39人(うち留学生7人)、職員2人の計41人、神戸商船大学では学生5人(うち留学生1人)、研究員1人の計6人が犠牲となりました。

六甲台第1キャンパスの犠牲者慰霊碑前で行われた震災慰霊献花式には遺族、教職員あわせて約250人が参列。午後0時半から1分間黙祷を捧げました。その後、福田秀樹学長が「多くの犠牲者を出した被災大学として私たちは次世代を担う学生たちに震災について伝え続けていきます。引続き、教育、研究、社会貢献など幅広い分野で活動を続け、神戸大学が発展し続けることが亡くなられた方々の思いに応えることと考えております」と追悼の言葉を述べました。続いて、混声合唱団アポロンが献歌「花は咲く」を合唱。遺族からの言葉が朗読される中、大学幹部、遺族が献花し、慰霊碑前で万感の思いを込めて頭を下げました。

「20年目を迎えても、希望を持って学んだ神戸大学へ自由に行き来していると思っています」と言葉を寄せたのは廣瀬政子さん。法学部に在籍していた娘の由香さん(当時24歳)を震災で亡くしました。「東日本大震災等、試練の中で亡くした者の大きさは変わりありません。残された私たちが学び、協力し、乗り越えて行く毎日でありたいと願っています」(原文ママ)とメッセージは続いています。この他、計8人の遺族からそれぞれの思いを綴ったメッセージが寄せられました。

海事科学部(旧神戸商船大学)での献花

海事科学部でも午後0時半から事務棟北側の神戸商船大学犠牲者慰霊碑前で教職員、学生約65人が参列して追悼の催しが行われました。練習船深江丸が汽笛を吹鳴する中、1分間黙祷。林祐司・海事科学研究科長をはじめ、制服姿の学生らが次々献花しました。

「花は咲く」を合唱する混声合唱団アポロン
慰霊碑の前で

(広報室)