大学院国際協力研究科では、文科省の政府開発援助ユネスコ活動補助事業「アセアン4カ国における教育行財政研修ガイドブックの検証と活用 (総括: 小川啓一教授)」をテーマに実施しており、平成26年度は地方行政に焦点を当て、英語、ベトナム語、カンボジア語、ラオス語にてガイドブックを作成し、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマーの教育省担当官（中央と州レベル）を対象に現地語で研修を行いました。また、実践的な活用を視野に入れて、地方教育行政のニーズに対する適合性の検討を実施しました。現地語で作成された研修教材である本ガイドブックはこれまでに例を見ないもので、その活用性の高さに各国の教育大臣、教育副大臣からは高い評価を得ました。
今般は、カンボジアにて2015年2月9日から11日までの3日間にかけて、教育ユース・スポーツ省にて40名近くの教育省官僚を対象に研修を実施し、ハン・チョン・ナロン教育大臣やリム・ソシア局長をはじめ、ユネスコ・バンコクやユネスコ・カンボジア事務所の教育専門家、カンボジア王立大学の教員も本研修に参加しました。
更に、2月12日から13日までの2日間にかけて、ベトナム教育訓練省にて30名程度の教育省官僚を対象に同様の研修を行いました。ベトナムにおける研修では、教育省のニュエン・ビン・ヒエン副大臣やレイ・カン・ツアン局長をはじめ、ユネスコ・バンコクやユネスコ・ハノイ事務所の教育専門家とベトナム国家大学、ハノイ工科大学の教員の参加を得ました。本研修の前には、ファム・ブ・ルアン教育大臣を表敬訪問を得、本プロジェクトについての説明を行いました。大臣からは、文部科学省、神戸大学、ユネスコに対する感謝の意が述べられ、ベトナムの教育改革に対するアドバイスの依頼を受けました。
