神戸大学

新たな歴史を刻み巣立つ 第1回附属中等教育学校卒業証書授与式

2015年03月03日

神戸大学附属中等教育学校の第1回卒業証書授与式(卒業式)が2月28日(土)、中等教育学校体育館第1アリーナで行われ、卒業生142人(男子:65人、女子:77人)に卒業証書が授与されました。中高一貫6年体制の1回生たちは手探りで学校行事を作り上げ、江戸時代の旗振り通信を復活させるなどユニークな試みも実施。最後の校歌合唱では、全員目に涙をためて熱唱しました。

神戸大学は平成21年度から附属学校の再編に取り組み、それまでの発達科学部附属であった住吉中学校と明石中学校の2校を、神戸大学全学の附属校として中高一貫校である中等教育学校1校へ、年次進行により再編を進めてきました。当該学年の生徒は、3年生までの前期課程(中学校段階)は住吉校舎と明石校舎で分かれて学び、4年生の後期課程(高等学校段階)から、住吉校舎で共に学んできました。

式辞を述べる福田秀樹神戸大学長

10時から行われた卒業式では、赤尾凌さんが代表として船寄俊雄校長から卒業証書を受け取り、その後1人1人に手渡されました。

学校長式辞では、船寄俊雄校長が「再編改革は皆さんが巣立っていくことで一段落着きましたが、フルマラソンで例えるとまだ折り返し地点です。卒業生の皆さんには良き応援団でいてほしい」と話しました。

学長式辞では、福田秀樹学長が日本初のノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹氏の言葉を引用し、「皆さんは今日この卒業証書授与式をもって、『神戸大学附属中等教育学校』という名前の地図を完成させようとしています。この地図は皆さんの6年間の努力の賜物です。本校の卒業生として、自信と誇りを持って前進していってください」と話しました。

合唱する卒業生たち

その後、在校生から「先輩方が作り上げてきたかけがえのないものを次の代に引き継いでいきます」と力強い送辞がありました。これに対し、卒業生を代表して前期課程住吉校舎代表の日野有姫さん、同明石校舎代表の永井綾さん、後期課程代表の手島有紀さんの3名が、1回生として学校自治や文化祭、体育祭など全てを一から作り上げてきたこと、明石と住吉の統合にとまどいながらも受け入れ共に学んできたことなど6年間を振り返り、「中等で培ったことを胸に、これからそれぞれが選んだ道を歩んできます。ずっと見守っていてください」と答辞を述べました。

最後に、会場全員で校歌を歌い、盛大な拍手で卒業生を送り出しました。

卒業証書を受け取る代表の赤尾凌さん
卒業生答辞を述べる日野有姫さん、
永井綾さん、手島有紀さん(右から)

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(広報室)