神戸大学

[国際協力研究科] 米国ワシントンDCで海外実習を実施しました

2015年03月23日

世界銀行本部にて
教育セクター次長のパトリノス・ハリー博士と
ベンベニステ・ルイス博士との会合

大学院国際協力研究科では、2015年3月7日から20日までの2週間、「国際機関から学ぶ人的資源開発に関する調査(担当教員:小川啓一教授)」をテーマに米国ワシントンDCにて海外実習を実施しました。

海外実習の1週目には第59回Comparative International Education Society (CIES:国際比較教育学会)の国際大会に参加し、比較教育学や国際教育開発論の分野における知識を深めました。この学会には世界中から2000人近くの研究者や国際援助機関(ユネスコ、ユニセフ、世界銀行等)、NGOで活躍している専門家が参加し、研究成果を発表しました。国際協力研究科からも海外実習に参加した11名の学生の殆どが研究成果を発表し、参集者から貴重なコメントを得ることができました。実習に参加した学生は学会に参加した研究者たちと活発な意見交換をし、将来の就職活動を兼ねたネットワーキングをするなど貴重な機会となりました。

2週目は、世界銀行本部、米州開発銀行本部、アメリカ国際開発庁、ジョージワシントン大学、FHI360等を訪問し、人的資源開発の分野で活躍している専門家や研究者にインタビューを行いました。現場の第一線で活躍中の実践家と意見交換をし、開発途上国における持続的な経済発展や貧困削減に関する知識を一層深めることができました。また、米国の基礎教育の評価等についても同国教育省(Department of Education)の活動を通じて学ぶことができました。

世界銀行本部内にて

世界銀行本部と米州開発銀行本部には、国際協力研究科の修了生が6名、専門家として活躍しており、修了生に世界銀行に入ることができるゲストパスを2週間分、発券してもらい、図書館を活用したり、専門家を紹介してもらったり、様々な支援を受けました。

研修終了後には、海外実習参加者各自が実習前に設定した人的資源開発に関するテーマについて得た資料・データ収集、インタビュー調査を基にレポートを作成します。国際協力研究科では、海外実習が正規の単位取得講義として認められています。

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(国際協力研究科)