神戸大学

JEUPISTEのアカデミックワークショップを開催しました

2015年03月30日

2月4日(木)、Horizon 2020の情報提供や日欧共同研究の拡張を目指す日EUイノベーション・科学・技術協力強化プロジェクト(JEUPISTE)におけるバイオプロダクションをテーマとしたワークショップを開催しました。このワークショップは、本学で実施中の「先端融合領域イノベーション創出拠点形成」プログラムによる「バイオプロダクション次世代農工連携拠点」が主催した第6回国際シンポジウムとの連動により開催。「“Biobased Chemical production”- Japan-Europe academic workshop for sharing ideas and experiences towards strategic partnership building」と題し、資源の枯渇と温室効果ガス放出削減という地球規模課題の解決に向け、日欧のバイオプロダクションをリードする研究者、企業関係者、政府関係者がそれぞれの取り組みについて、技術的、経営的、政策的な観点から講演しました。

ワークショップは福田秀樹学長の挨拶に始まり、イントロダクションとしてJEUPISTEのコーディネーターであり、Horizon2020のナショナルコンタクトポイント(NCP)でもある日欧産業協力センターのプロジェクトマネージャーの市岡利康氏からJEUPISTEが紹介され、駐日欧州連合代表部科学技術部のトム・クチンスキー氏からは欧州の科学イノベーション創出を促進するHorizon2020の概要とワークショップのテーマであるバイオプロダクションに関する欧州における最近の取り組み、Bio-Based Industry(BBI)が説明されました。続いて、日本、アジア、欧州におけるプロジェクトが、本学の荻野千秋工学研究科准教授、スウェーデンのシャルマー工科大学のDr. Florian Davie、京都大学の小川順教授、スペインのCIBER-BBNのDr. Esther Vazquez Gomezから紹介されました。荻野准教授は、現在実施しているバイオプロダクションにおけるアジアの国々との協力にも触れ、国際的なネットワーク構築のヒントを示唆しました。

また、企業における取り組みとして長瀬産業株式会社の劉暁麗博士、Novozymes社のBas Melssen氏がそれぞれのR&Dについてプレゼンテーション。地球規模課題解決に向けた様々な角度からの取り組みの紹介と議論により、今後の日欧連携を模索しました。

(国際部国際企画課)