2017年7月19日に神戸大学出光佐三記念六甲台講堂において、附属中等教育学校「第4回生卒業研究優秀者発表会」を開催しました。
本校は、教育目標である「グローバルキャリア人」の育成に向けて、教育活動の柱の一つとして「Kobeポート・インテリジェンス・プロジェクト (Kobeプロジェクト)」を実施し、教科学習等で培った「見つける力」「調べる力」「まとめる力」「発表する力」及び「考える力」を「生きて働く力」 へと転化させることを目指しています。
本発表会はKobeプロジェクトの集大成として位置付けており、当日は校内での口頭発表及び論文審査によって選ばれた7名が、藤田誠一理事・副学長をはじめとする大学教職員出席の下、以下の研究テーマについて1年半に及ぶ個人研究の成果を披露しました。
また、11名のポスター発表者によるポスター展示も行なわれました。
各生徒の発表後には、Kobeプロジェクトのアドバイザーである大学院人間発達環境学研究科の林創准教授による講評が行われ、 発表者一人ひとりに向けて、それぞれの研究の優れた点と今後の研究活動に向けた助言をお話しいただきました。
発表者のタイトル
- 「神戸市における冷気流と広域陸風が市街地の気温に及ぼす影響の解析」
- 「台湾における日本の植民地教育の考察-日本統治下の公學校修身書 (台湾) と尋常小學修身書 (日本) を比較して」
- 「子ども食堂が抱える問題と背景-子ども食堂の効率的な活用法の提案」
- 「購買意欲を促進するコンビニとは-行動心理に基づく新たな工夫の提案」
- 「学校におけるこれからの防災教育のありかた-双方的な防災教育は生徒の防災意識を高めることができるのか」
- 「日本の食糧廃棄及び貧困を解決するために-フードバンクを通して」
- 「待機児童問題の解決と幼児教育の質の向上に向けて-認定こども園をめぐる課題の模索と神戸市の待機児童問題解消策の提案」
ポスター展示
- 「六甲おろしの実態調査と気温への影響」
- 「高校生と中高年者におけるカタカナ語の影響についての研究」
- 「閉鎖環境下でのミドリムシの長期飼育-地球共生循環のモデルを目指して」
- 「映画館における立地と収益からみた映画産業の現状-人口動態との関連に注目して」
- 「学校机における使用済み雑巾での水拭き清掃の課題と改善-菌の視点から」
- 「兵庫県における外国人観光客戦略の実態-行政機関に着目して」
- 「経済地理学的視点からみた持続可能な鉄道のあり方-第三セクター鉄道の出資比率別考察」
- 「兵庫県神戸市における山麓冷気流の実態解明」
- 「神戸米騒動と新聞報道-社会運動史とマスメディアの関係についての一考察」
- 「『善き生の多様性』からのベーシックインカム考察」
- 「『日本の美』としての和の色の存続」