神戸大学では、4月16日に「世界初、商用5Gを介した国産手術支援ロボットの遠隔操作実証実験を開始」の記者会見を、神戸市、株式会社NTTドコモ、株式会社メディカロイドと共同で開催しました。
今回、各機関が連携協力し、神戸市の神戸未来医療構想の一環として、医学部附属病院国際がん医療・研究センター (ICCRC) 内に、次世代通信ネットワークを用いた遠隔ロボット手術の実現に向けた、最先端のネットワーク環境や医療機器を設置した実証実験施設「プレシジョン・テレサージェリーセンター (以下、本施設)」を立ち上げました。さらに、本施設において商用5Gを介した国産手術支援ロボット「hinotori™ サージカルロボットシステム」の遠隔操作の実証実験を実施しました。
なお、臨床応用された手術支援ロボットの商用5Gネットワークを介した遠隔操作の実証実験は、世界で初めての取り組みです。今回の成果を元に、今後、ネットワークを介した手術支援ロボットで治療を行う遠隔手術の活用が進み、熟練医による地方の若手医師の遠隔指導、遠隔支援などの医療ができる仕組みが構築され、日本の外科医療の地域格差の是正、地方の外科医療の改善に向けた一助となることが期待されます。
関連リンク
- 国産初の手術支援ロボット「hinotori」1例目の手術が無事終了しました (2020年12月17日)
- 医学部附属病院国際がん医療・研究センター
- 神戸未来医療構想 (神戸市HP)