大学の多様化・大学入学者の多様化にともない、近年、「学ぶこと」自体を教える/学ぶ必要性が高まっている。本書は、 10人の現役の大学教員がそれぞれの豊富な教育経験を生かし、大学でのスタディスキルを分かりやすく書き下ろしたもので、 大学生はもちろん、中学・高校・大学の教員、教育に関心を持つ一般読者にとっても有益な書である。
本書は19章構成 (うち6章は付属 CD-ROM に収録) で、ノートテイキングや履修単位の数え方から始まり、文献読解、情報収集、 インターネット活用、レポート作成、プレゼンテーション、テスト準備、各種ソフトウェア活用法など、 大学で研究や学習を進めるうえで重要となるポイントが広く網羅されている。各テーマには豊富な実例が用意され、 解説は詳しく平易である。また、本書付属の CD-ROM には、大学の講義風景の VTR やプレゼン作品の見本などのほか、 まなびの基礎となる英語力を高めるために、膨大な量の英語学習情報・資料が収録されている。
書籍と CD-ROM をあわせて使うことで、読者が自らの「知の世界」を自力で広げていけるよう、本書は全編に細かい配慮がなされている。 一読を勧めたい。
(国際コミュニケーションセンター助教授・石川慎一郎)
