平安京・京都研究会は、一九九四年以来、平安京や京都にかかわる文献史学・考古学・建築史学の先端研究を結集する研究集会を開催してきた。 本書は、そのうち王宮や院御所にかかわる四度の研究集会における研究成果を、学術論文集の形に再構成したもの。16人の第一線研究者の執筆になるものである。
扱う主な時期は、これまでの院政研究では比較的手薄であり、 しかも現在学界の関心が集まりつつある後白河院政期で、主たる対象は同期の内裏・大内裏、閑院内裏、法住寺殿・六条殿などである。 後白河院政期の前提もしくは起点という位置づけのもとに、白河・鳥羽両院政期の白河地区や鳥羽殿についても取り上げた。
(文学部教授・高橋昌明)
