神戸大学自己点検・評価指針

本指針は、「神戸大学における点検・評価の基本的な考え方」 (2004年9月1日第2回神戸大学評価委員会決定) に準拠した、本学における自己点検・評価に係る大綱的指針である。

1 点検・評価の目的

本学は、人文・人間科学、社会科学、自然科学並びに生命・医学に及ぶ広範な教育研究活動を通じて、 知の創造と指導的人材の育成に社会的責任を負っている。

点検と評価は、本学が、かかる社会的責任を果たすために掲げたミッションを実現すべく、 各教職員や各部局等が自らその到達点を確認し、更なる飛躍を支援することを目的とする。

2 点検・評価の単位

本学における点検・評価は、以下の単位で実施するものとする。

  • (1) 各部局等の長 (大規模な部局にあっては学科や専攻の長など) による所属教員の教育研究活動等の年次点検 (「教員点検」)
  • (2) 各部局等の長による所属教員の教育研究活動等の評価 (「教員評価」)
  • (3) 各部局等の長による「組織点検・評価」
  • (4) 神戸大学評価委員会による各部局等の「教員点検・評価」及び「組織点検・評価」に対する点検・評価 (「メタ点検・評価」)
  • (5) 神戸大学評価委員会による大学の総括的点検・評価

また、教員以外の職員の点検・評価についても、個人及び組織の単位で、各部局等において実施するものとする。

3 点検・評価の体制

点検・評価は、以下の体制により実施するものとする。

  • (1) 各部局等の長が責任をもって教員点検・評価及び組織点検・評価を実施する (2の (1) から (3)) 。
  • (2) 神戸大学評価委員会は、各部局等で実施される点検・評価の手続、過程、結果等が、 「神戸大学における点検・評価の基本的な考え方」に表明されているように、 本学の掲げるミッションの実現に適った妥当なものであるかどうかを点検・評価する (2の (4)) 。
  • (3) 各部局等による点検・評価の集大成として大学の総括的点検・評価を実施する (2の (5)) 。

4 点検・評価の分野

点検・評価に当たり、教育、研究、社会貢献を中心として、 大学のミッション及び各部局等の目的を考慮して適切な分野やテーマを設定するものとする。

5 点検・評価の方法

組織点検・評価に当たっては、自己点検・評価とともに、外部評価 (ピア・レビュー等) を必ず実施するものとする。

なお、自己点検・評価に係る根拠資料の収集・蓄積に当たっては、神戸大学情報データベース (Kobe University Information Database:KUID) を活用し、点検・評価の作業自体が過剰な負担とならないように、 合理的かつ効率的な仕組みの下で実施することが望ましい。

6 点検・評価の証拠

点検・評価は、証拠に基づいて実施するものとする。

なお、証拠は、公表されているデータや資料など可能な限り客観性や妥当性を担保できるものでなければならない。

7 点検・評価の透明性と公正性

点検・評価は、透明性と公正性を確保しつつ実施するものとする。

すなわち、各部局等の長は、点検・評価を行うに当たり、その方針、方法、分野等について、 各教職員に対して十分な情報を開示しなければならない。 各部局等の点検・評価組織は、公正不偏の態度で点検・評価を実施しなければならない。

8 点検・評価の観点

8‐1 教育活動

教育活動の組織点検・評価は、基本的に大学評価・学位授与機構による大学機関別認証評価の大学評価基準等に準拠して実施するものとする。

なお、教育活動の教員点検・評価に係る観点については今後の検討課題とする。

8‐2 研究活動

教員点検・評価及び組織点検・評価のうち、特に研究活動の点検・評価については、 学問領域・研究分野の特性により、利用可能な評価の観点は異なる。したがって、各教員及び各部局等の研究水準の点検・評価に当たり、 どのような観点を用いるべきかについては、各部局等の長の責任において判断し選択するものとする。

ただし、各部局等の長は、点検・評価に用いた観点について、評価結果とともに公表しなければならない。

8‐3 その他

各部局等において教育研究活動及び他の活動 (教育研究支援活動、診療活動、管理運営活動、学界・社会での活動等) の点検・評価を実施するに当たり、独自の観点を追加的に設けることを妨げない。

ただし、各部局等が点検・評価に当たり独自の観点を用いる場合には、 当該観点による点検・評価の結果の適切性について慎重に判断しなければならない。

9 点検・評価の実施時期

各部局等における点検・評価及び大学の総括的点検・評価は、以下の時期に計画的に実施しなければならない。

  • (1) 各部局等における教員点検は毎年実施する。
  • (2) 各部局等における教員評価は、各部局等の長の責任において、以下の (3) 及び (4) を勘案しつつ、適切な時期を選択し実施する。
  • (3) 各部局等における組織点検・評価は、中期目標・中期計画の進捗状況を適切に把握できるように定期的に実施する。
  • (4) 大学の総括的点検・評価は、国立大学法人評価委員会による評価及び大学評価・学位授与機構による大学機関別評価等の時期を考慮して実施する。

10 点検・評価の結果に対する異議の申し立て

各教員は、当該教員の点検・評価の結果について合理的な疑義が生じた場合には、以下の手続に従い異議の申し立てを行うことができるものとする。

  • (1) 各部局等の点検・評価組織に対して、再度の判断を求めることができる。
  • (2) 異議の申し立てを受けた各部局等の点検・評価組織は、これに真摯に対応しなければならない。
  • (3) 異議申し立て者と各部局等の点検・評価組織との間で意見の対立が解消されない場合には、 申し立て者は改めて神戸大学評価委員会に異議を申し立てることができる。
  • (4) 神戸大学評価委員会は、両者の意見を聴取し、 当該教員に対する各部局等の点検・評価組織による評価結果の妥当性について最終的判断を行う。

また、各部局等の長は、当該部局等の点検・評価 (「教員点検・評価」及び「組織点検・評価」) に対する神戸大学評価委員会による点検・評価 (「メタ点検・評価」) の結果について合理的な疑義が生じた場合には、 以下の手続に従い異議の申し立てを行うことができるものとする。

  • (1) 神戸大学評価委員会に対して、再度の判断を求めることができる。
  • (2) 異議の申し立てを受けた神戸大学評価委員会は、これに真摯に対応しなければならない。
  • (3) 神戸大学評価委員会は、異議の申し立てがあった部局等の長から意見を聴取し、 当該部局等の点検・評価に対する点検・評価の結果の妥当性について最終的判断を行う。

なお、各部局等において教員以外の職員の点検・評価を個人及び組織の単位で実施するに当たっても、 異議申し立ての手続を含めて、教員点検・評価及び組織点検・評価の場合と同様な透明性と公正性が確保されなければならない。

11 点検・評価結果の利用

教員点検・評価の結果を各部局等内における資源配分に用いることを妨げない。

また、神戸大学評価委員会による点検・評価 (「メタ点検・評価」) を経た各部局等の組織点検・評価の結果を学内での資源配分に反映させる基準等については、 役員会を中心に検討するものとする。

12 点検・評価結果の公表

各部局等による点検・評価及び大学の総括的点検・評価に関する情報は、 その性質上開示に適さないものを除き、原則として大学内外に公表するものとする。