『キャリア教育に迫る −神戸大学附属明石校園(幼・小・中)の先進的キャリア教育の取り組み−』

『キャリア教育に迫る −神戸大学附属明石校園(幼・小・中)の先進的キャリア教育の取り組み−』

本書は、現代的教育課題となっているキャリア教育を真正面からとらえ、キャリアとは何か、キャリア発達とは何か、キャリア教育にとっての本質とは何かを3部構成で論じている。さらに、神戸大学発達科学部附属明石校園(幼・小・中)は、この現代的教育課題に対して、これまで蓄積してきたカリキュラム研究を基礎に、幼稚園から中学校までの12か年にわたる一貫したキャリア発達支援教育カリキュラムの開発を行ってきた。それを、付録:附属明石校園の12か年教育カリキュラムの概要というかたちで収録した。

第1部は、2006年10月20日に開催された附属明石中学校研究協議会で行われたパネルディスカッションである。パネリストとして鹿嶋研之助氏(千葉商科大学教授)、重松司郎氏(兵庫県教育委員会義務教育課長)、佐藤友美子氏(サントリー次世代研究所部長)の3氏をお招きし、さらに、附属明石校園のキャリア教育実践を全国に伝えるべく教務主任の笹尾秀登教諭が登壇している。

第2部の教育講演では、筑波大学特任教授でキャリア支援室長の渡辺三枝子氏に附属明石中の取り組みと現在全国で展開されているキャリア教育に対して示された貴重なメッセージを掲載している。

そして第3部は、2007年1月25日に開催された附属明石小学校研究発表会の中で実施されたシンポジウムである。筑波大学特任教授渡辺三枝子氏、株式会社キャリアリンク代表取締役若江眞紀氏、神戸大学大学院教授朴木佳緒留氏、上智大学教授の奈須正裕氏、甲南女子大教授溝邊和成氏(コーディネーター)の5氏による公開討論である。

尚、本書のパネルディスカッション、教育講演、シンポジウムは、平成17年〜19年度科学研究費補助金(萌芽研究 研究代表者:城仁士)と平成18年度発達科学研究推進特別経費(神戸大学発達科学部)の研究助成により実施されたものである。

 

(人間発達環境学研究科・教授 城仁士)

2013年5月31日