『「使い捨てられる若者たち」は格差社会の象徴か-低賃金で働き続ける若者たちの学力と構造-』

『「使い捨てられる若者たち」は格差社会の象徴か-低賃金で働き続ける若者たちの学力と構造-』

本書は2005年1月に出版した『学力論争とはなんだったのか』 (ミネルヴァ書房、2005年1月) の姉妹書です。 現在人材の使い捨てが問題化しています。特に若年層の雇用にそれが顕著に表れています。 しかし、経験的に見て、英米などの若年就労問題とは異なる点があります。 というのは、もちろん、いわゆる社会的排除の結果、マイノリティや移民層、労働者階級が、 十分に教育を受けることが出来なかった結果、使い捨てられている、 あるいは正規の職業に就業できないというケースは日本でも見られます。 しかし、そればかりではなく、高学歴者においても同様のケースをかなり観察することができます。 彼ら/彼女らは、このような状況に、どのような経路を経て向かっていった (向かわざるを得なかった) のか、 またそれはなぜか?こういった問題を英米の状況と比較しながら、わかりやすく分析したのが本書です。

本書は、編者を研究代表者とする平成19~20年度科学研究費補助金 (基盤研究 (C) の研究成果を中心にまとめたもので、 その第二弾です (第一弾は『教育から職業へのトランジション』 (東信堂、2008年5月)。お読みいただいた方におかれましては、 どうか忌憚のないご意見、ご批判をお寄せください。

(大学教育推進機構/大学院国際協力研究科教授・山内乾史)