『地域教育の構想』

『地域教育の構想』

本書は、三上和夫先生の退職を記念して刊行された本である。 

ただし、記念本にありがちな先生との思い出を語るような言説はない。編集者の方針から、研究者や院生、教育関係者を対象とした骨太な論文集となっている。  

内容構成は、理論・歴史・応用テーマの3つであり、学会の重鎮・中堅・若手が集い執筆した、研究の最前線に位置する論文ばかりである。何れも三上先生の研究から受けた影響を自分の研究に最大限に昇華したものとなっている。  

さらに、今後「地域社会と教育との関係」を考察する上で、大いに参考になる内容となっている。

目次

はじめに (清原正義)

教育理論における「社会」 (三上和夫)

コミュニティスクールとチャータースクール (高野良一)

都市の地域特性と教育統治 (小松茂久)

学校統廃合をめぐる政策研究課題の今日的再検討 (山下晃一)

第三次小学校令の成立と実施に関する研究 (柏木敦)

戦前期学校経営政策における「地方」の位置 (平井貴美代)

中国における「民工子弟学校」の設置の意義 (黄敏)

教員養成における地域 (高野和子)

在日外国人児童生徒に対する地域教育の将来像 (于涛)

高等学校無償化政策の制度的課題と若年層の教育機会 (末冨芳)

長野県辰野高等学校における学校評価活動 (笹田茂樹)

地域社会と大学との連携の現状 (小早川倫美)

環境問題における教育の役割 (藤岡裕美)

「生活環境整備補助金」による学校整備 (湯田拓史)

(百年史編集室助教・湯田拓史)