『環境学入門』

『環境学入門』

神戸大学環境管理センターでは、平成21年度 (2009年) から、1、2年生を中心とする全学部の学生を対象に、「環境学入門」を開講した。「環境学入門」は、自然科学系の教員と、人文・社会科学系の教員が、ほぼ半数ずつで講義する文理融合型の授業科目で、総合大学ならではの特徴を生かした講義を行っている。講義の目的は、学生に環境学に関心を持ってもらうことと、環境学の領域の広さと深さを実感してもらうことである。

本書は、神戸大学での「環境学入門」の構成と同じように、環境と生態系、地理、人体、生命のような空間や命に関することから講義は始まり、化学と資源・エネルギーという環境と密接に関連する工学分野の問題が解説される。つづいて、環境と法・政策、経済、経営という社会科学と環境とのかかわりが説明され、さらに環境と倫理およびコミュニケーションという人文学的な見方が提供される。最後に、大学の環境マネジメントについて、学生も巻き込む形で講義が展開される。

「環境学入門」の講義を担当する環境教育専門部会では、このような環境学の領域を幅広くとらえた特徴のある講義を、神戸大学の学生だけでなく、全国の多くの大学生にも触れていただきたいと考え、講義をもとに書籍を刊行した。環境教育専門部会で書籍の内容について検討を加え、その結果、各領域の最先端で活躍している担当者が初学者にもわかりやすいように、その内容を書き下ろしている。

(神戸大学環境管理センター 環境教育専門部会)