『辛亥革命と日本』

『辛亥革命と日本』

辛亥革命100年記念出版。

「アジアの近代」を画期した辛亥革命に、日本はいかに関わったのか。政治的アクターとしての関与の実像に迫るとともに、近代化を先行させた同時代日本が、辛亥革命発生の土壌にいかなる思想的・社会的影響を与えたかを探る。

本書の第一部は、辛亥革命と日本との関係をより真実に近く、そして全面的に描き出すことを目指す。

序論 (王柯)

第一章 「辛亥革命と日本政府の反応」 (櫻井良樹氏)

第二章 「辛亥革命をめぐる日本民間の動き―青柳勝敏をはじめとする軍人グループの活動を中心として」 (趙軍氏)

第三章 「民権・政権・国権-中国革命と黒龍会」 (王柯)

第四章 「辛亥革命と日本華僑・留学生」 (安井三吉氏)

第五章 「大陸浪人と辛亥革命―連帯の接点と性質を考える」 (姜克實氏)

第二部「辛亥革命前後の中国社会の変容と日本の影響」は、思想的、社会的側面から日本の辛亥革命時期に中国に与えた影響を分析する上で、近代中国の社会変遷の性格およびその東アジア近代史上における意義を分析する。

第六章 「『国民教育』を目指して――清朝末期における視学制度の導入に見る日本の影響」 (汪婉氏)

第七章 「二十世紀初頭浙江省における社会再編―辛亥革命時期の官僚、士紳と日本留学」 (呂一民氏、徐立望氏)

第八章 「孫中山と『徹底した民族主義』:近代的統一という幻想」 (松本ますみ氏)

第九章 「新名詞と辛亥革命期の中国―日本の影響を中心に」 (沈国威氏)

第十章 「地域と知域の重層--二十世紀知識人孫文にみる知域像」 (濱下武志氏)

(国際文化学研究科教授・王 柯)