『欲望の美術史』

『知識ゼロからのルネサンス絵画入門』

本書は、美術を生み出し、求めるときの様々な欲望に光を当て、美術というものをいろいろな観点から眺めたエッセイ集である。産経新聞の同名の人気連載をまとめたものをベースに、加筆修正している。扱った作品は、世界的な名作から、通常は美術とは目されない特殊なものまで様々だが、いずれも美術史上の重要な問題につながると思っている。

あらゆる人間の営みは欲望によって成り立っている。美術といえども例外ではない。 美術は、人間の様々な欲望を映し出す鏡でもある。「欲望とモラル」「美術の原点」「自己と他者」「信仰、破壊、創造」という四つの観点から、「美が生まれる瞬間」を探る。

新書でありながらオールカラーで、美麗な図版が多いので、手に取ってご覧いただければ幸いである。

目次
まえがき
第一章 欲望とモラル
第二章 美術の原点
第三章 自己と他者
第四章 信仰、破壊、創造
あとがき

 

(人文学研究科准教授 宮下規久朗)

2013年5月22日