光合成生物の進化と生命科学

地球上のほとんど全ての生物は、太陽エネルギーに依存して生きています。生物が自らの体を作りあげ、生活し、再生産するためには、藻類や陸上植物などが、光合成と呼ばれる反応により、二酸化炭素と水などから太陽エネルギーを用いて有機物を作り出すことが不可欠です。

これら光合成を行える生物群は、「光合成生物」と呼ばれ、約30億年前に誕生し、地球の環境全体を変化させながら、進化・多様化し、繁栄を続けてきました。われわれ人類を含む動物の生存は、すべてこれら「光合成生物」の繁栄に依存しています。

本書は、「光合成生物」がいつ生まれ、どのように進化・多様化し、現在に至っているか、また人類との関わり合いの中で、今後どのように変わっていくと考えられるかを、進化系統学、生態学、生理学、ゲノム学、分子育種学など多方面の専門家が、それぞれの言葉でわかりやすく解説した、他に類をみない教科書です。本書をもとに、地球における生命の源のありようを考えてみて下さい。

執筆者
角野康郎、川井浩史、小菅桂子、重岡成、杉田護、園池公毅、舘野正樹、田茂井政宏、中山剛、深城英弘、牧野周、三村徹郎

(理学研究科・教授 三村徹郎 / 内海域環境教育研究センター・教授 川井浩史)