それぞれの舵取りに向けて 神戸大学乗船実習科生修了式が開催されました

2015年10月01日

2015年9月25日(金)、神戸大学深江キャンパスで神戸大学乗船実習科生修了式が開催、航海課程の24人、機関課程20人の計44人に修了証書が授与されました。

海事科学部生で海技免状取得に必要な所定の科目・単位を修得して卒業後、 海技免状の取得を希望する者は、引き続いて乗船実習科へ進学。実習生は航海課程または機関課程に所属し、独立行政法人航海訓練所又は船社の練習船において遠洋航海を含む6か月間の乗船実習[(航海訓練所の練習船による帆船実習(3か月)及び汽船実習(3か月)、又は船社の練習船による汽船実習(6か月)]を経て、修了を迎えました。

実習科の学生は約1年かけて、サンフランシスコ、ホノルル、ケアンズ、シンガポールなど世界各国を航海し、それぞれ凛々しい表情で参加。
授与式は14時15分に開始し、武田廣学長が修了生一人一人に証書を手渡しました。
祝賀会はこれまでの1年間の実習を労い、今後の活躍を祈念する会。苦楽を共にした仲間同士思い出を語り合ったり、参列した内定先の社員や教員に夢を伝えたりするなど、有意義な時間はあっという間に過ぎてしまいました。

機関課程を修了した女子学生は入社後は造船の設計を担当するそうで、「友人から、酔わないような揺れない船を作ってほしいと言われたことがあります。社会人になったら造船の設計という立場から、安心・安全な船づくりを行いたいです」と話してくれ、社会に貢献したい強い気持ちが伝わりました。

航海課程を修了し、航海士として勤務する予定の学生は、実習中、帆船での肉体労働や体調不良など苦しいことがたくさんあったそうですが、 「サンフランシスコに向けて、1ヶ月陸地を見ることなく航海をし続けて精神的に辛くなっている時でした。朝の4時に水平線を確認すると丁度夜が明ける時で、太陽が顔を出した瞬間にサンフランシスコのタワーが太陽の陰の中に見えたんです。あの一瞬の出来事でその場にいた全員がこれまでにない感動を覚えてました」と、感動したシーンを懐かしげに話してくれました。
また、別の航海士として勤務する予定の学生は「35歳までにキャプテンになりたいです。年齢から考えるとかなり早く昇進することが必要ですが、 せっかく航海士として働くなら、望みは高く持ちたいです」と強い意気込みを語りました。


○取材を担当した学生のコメント:
農学研究科博士課程前期課程2年 中塚 万智
「約1年間の乗船実習の大変さを伺い、物流やインフラを支えることとなる修了生のみなさんのたくましさを感じることができました。他学部生があまり知らない海事科学部の取組みがたくさんあることを知りましたので、今後ともたくさん取材していきたいです」

(総務部広報課、学生広報ボランティア)