【キラリ☆神大団体】vol.1<神戸大学ニュースネット委員会>~伝えなければならないことを報道し続けた20年~

2016年03月23日

今年で創立21周年を迎える学生報道機関「神戸大学ニュースネット委員会」。定期発行の新聞「神戸大学 NEWS NET」やWeb(ホームページ、Twitterなど)を通じ、学内外の情報を発信しています。今回は編集長の瀧本善斗さん(経済学部1年)、副編集長の竹内涼さん(発達科学部1年)に話を伺いました。

瀧本善斗さん

―ニュースネット委員会について教えてください。
瀧本:神戸大学ニュースネット委員会(以下、本委員会)は、1995年の阪神・淡路大震災を契機に、神戸大学放送委員会のネットワーク報道部門から独立して誕生しました。
また、本委員会は「UNN関西学生報道連盟(以下、UNN)」に加盟しています。UNNは関西圏の学生報道団体が集まり取材・編集・新聞の発行を共同して行う団体で、私たちはUNNの記者でもあります。「神戸大学 NEWS NET(以下、本紙)」の特徴は、神大生を対象とした1・8面の神戸大ローカル紙面と、関西圏の大学・学生の話題を掲載する共通紙面で構成されていること。UNN加盟を活かし、神大生に伝えたいこと・伝えなければならないことを広く扱っています。

―伝えたいこと・伝えなければならないこととは?
瀧本:部活・サークルを含む学生・教職員の活動のほか、大学の運営や教育研究に関わること、学生生活に関わること。例えば2015年11月19日第136号では、2016年4月1日から導入されるクォーター制の解説を取り上げました。

竹内:クォーター制は学生生活に直結するにもかかわらず、学生の理解・関心が薄い。ただ制度について紹介するのではなく、長期インターンシップ参加者の意見を取り上げるなど学生の声を入れています。またこの記事は、学生報道として学生の立場に立ち、学生の戸惑いを大学に届ける意図もありました。

瀧本:伝えなければならないことの1つに震災報道があり、私たちはその設立の経緯から強い思いを持っています。震災では多くの神大生が被災し、キャンパスは災害対策・避難所として機能していたんです。私たちは当初から被災者や亡くなった神大生の遺族の方々を追っており、その生活を記事にしてきました。手を引いてはという議論が過去にも何度か部内でありましたが、震災を知らない学生が増えていく状況のなか、現役神大生に伝えなければならない、と取材を重ねるなかで強く感じるようになりました。
毎年特集を組んでおり、今年はその一環としてTwitterで「震災タイムドキュメント ―21年前のきょう、神戸大では」の連載を開始しました。例えば2月28日は「震災により内定取消しを受けた学生に対する新規募集があった」と掲載しています。副題の通り、大学・学生の生々しい出来事を伝えることで、彼らにも私たちと同じ日常があり、震災はこれに食い込んだ、という事実を伝える意図が込められています。
竹内涼さん

―報道活動をする上で心がけていることはありますか?
瀧本:例えば震災報道では、問いを発し続けるということ。彼らにとって暴力ともなりかねない行為である取材を行っている以上、何を伝えたいと思い記事を書くか、当時を知る人々や現役の神大生の目にどのように映るかを常に意識しています。
また震災報道に限らず、学生報道機関として神大生に知ってほしいことがあるので、関心の薄い記事でも読んでもらうための工夫も大切です。

竹内:学生によるメディアとして、一般メディアの真似ではいけません。例えば本年1月、本学の女子タッチフットボール部Rooksが日本選手権で優勝しました。ニュースネットでは同部を追い続け、取材希望の依頼を受けるまでになりました。優勝の速報をTwitterで伝えた時の喜びはひとしおでした。このように学生との距離が近いことを活かし、学生の見方を大切にした、人間関係に基づく取材を心がけています。

―新入生にメッセージをお願いします。
瀧本:本委員会は、迅速な報道や読者との交流を期待しSNSを活用するなど、新しいことに取り組んでいます。部員が増えればより多くの取材ができ、記事も書くことができて可能性も広がります。OB・OGにはマスコミ関係者が多数いますが、部員の誰もが報道機関への就職を考えているわけではありません。 本紙「神戸大学 NEWS NET」は毎号5000部発行、学内生協・食堂などで配布しています。まずは手に取って読んでみてください。

竹内:高校時代は陸上部に所属しており、新聞や報道の経験はありませんでした。大学進学にあたり、新しいことに取り組んでみたいとの思いと、文章を通じて人に物事を伝えることが好きだったこともあって、新聞・報道関係の部活・サークルの中から本委員会を選びました。取材をし、記事を書いて新聞を発行することはやりがいがあり、楽しいものです。活動を通じ、視野や交友関係を広げることもできます。一緒に自分の言葉で神戸大学のことを伝えてみませんか?

○取材を担当した学生のコメント:

農学研究科博士課程前期課程1年 鈴木 淳
「事実を伝えるだけではなく、その背景や思いを伝える熱い思いを感じ、また震災報道をはじめ熱意・使命感を持って活動されていることに感銘を受けました。また学生報道の先輩でもあり、その姿勢・技術についてさらに勉強させていただきたいと思います」

海事科学研究科博士課程前期課程1年  村上 秀隆
「学生広報ボランティア2期生としての初めての活動でしたが、楽しく取材をすることができました。神戸大学ニュースネット委員会は学生報道機関として、学生の見方を大切にし、人間関係に基づく取材を心がけているので学生目線の良い記事が生まれるのだと感じました」
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(総務部広報課、学生広報ボランティア)