出会いを大切に 常に変化を恐れずに 神大発女性ミュージシャン/ラジオDJ・LINO LEIAさん

2016年05月11日

その昔、「女子大生」はブームの中心。1980年代における女子大生という存在は、今とは比べ物にならないほど、周りの大学生や大人たちにもてはやされていました。
ラジオの世界においても、かつての「ミスDJリクエストパレード」(文化放送)に代表されるように、従来のタレントやアナウンサーにはない初々しさを持ちつつも、美声や巧みな進行能力を持った女子大生DJたちは瞬く間に人気となり、後にスターとなった人も少なくありません。

それから30年近く経った現在でも、「女子」、「男子」と区別することは減ったものの、「大学生」が話し手を務めるラジオ番組は存在しています。といってもそれは、華やかな私立大学の学生ばかり。神戸大学生にはラジオパーソナリティなんていないんだろうな……、と思っていたら、なんと神戸大にもいたんです!

その人の名はLINO LEIA(リノ・レイア)さん。今年の3月末まで神戸大生で、ミュージシャンとして活躍する傍ら、FMラジオでレギュラー番組を持っているスゴ腕です。今回は、神戸大で珍しい(?)「現役大学生DJ」であった、発達科学部人間表現学科卒業生のLINO LEIA(リノ・レイア)さんに話を伺いました。


※取材内容は、在学中の2015年2月取材時点。

―神戸大学に通いながら音楽活動をされているというのは珍しいと思うのですが、そもそもミュージシャンになろうと思ったきっかけは何ですか?

私の親が趣味で音楽をやっていて、小さいころから音楽との距離が近い環境で育ってきたんです。でも無理やり音楽を聞かされたり弾かされたりということは無くて、自分で家にある機材に触れるうちに、自分から音楽に惹かれていったという感じですね。
ダンスも昔から習っていて、神戸大学でもダンスサークルに入っています。音楽を聴いた時の高揚や情熱、湧き上がってくる感情といったものを外に表現したいというときに、自分なりの一番の表現方法がダンスなんです。音楽で感じたエネルギーを、体の動きでより広く発散するのが楽しいんですよね。小さい時はずっとダンスのプロになりたいと思っていました。
今でもダンスは好きなのですが、その一方で、自分にとって「音楽」がベースにありきの「ダンス」、音楽から出発してそこから感じ取ったものをダンスで表現したいなという点に立ち返った時に、音楽そのものにも改めて注目するようになりました。もともと歌うことも好きだったので、これまで聴くだけだった音楽を自分から発信していきたい、そこにダンスも合わせて総合的なエンターテインメントとしてやりたいと思ったのがきっかけですね。

―小さいころから音楽やダンスに親しまれていて、少しずつ芸術的なセンスが身についていったんですね。私にはそういうセンスが無いので(笑)、「歌詞が良いな」と思うことはあっても、曲から世界観を感じるといったことは難しいなと感じますね。

私はもともと哲学が好きで、いろいろなものごとについて「なんでだろう」と考察したり、悲しみや怒りといった自分のいろいろな感情を客観視して、それがどのように移り変わっていくかを考えたりする習慣がついていました。音楽をするうえでも、普段思っていることや考えていること、自分の深いところにある哲学的、文学的な部分を、歌詞やメロディーの質感といったポップで分かりやすいものに落とし込んでいくんです。自分の中では、音楽は歌詞も曲も全部ひっくるめて成立しているという感覚です。

―音楽性の変化はありましたか?

学生生活は、考え方や年齢の違う人と出会う機会が増え、刺激が多く、音楽性も変化してきました。これまでは英語で歌詞を書くことが多かったのですが、今は日本で表現することに興味が湧いてきて、日本語で作詞しています。人との出会いは本当に大切だと思いますね。

―小さい頃はどんな子でしたか?

音楽やダンスを通じて、ステージ上で表現することが好きで、家族や友達、学校の先生にも「歌手になりたい」と言い続けていましたね。そういう意味では男気があるのかもしれません(笑)。実現したいことを口に出したり、この人だと思ったら声をかけたりと積極的ですね。そこから話が進むことも多いんですよ。現在、ラジオのDJをしていることも全然想像していませんでした。

―神戸大学に入学した理由は?

もともと勉強や色々吸収することが好きで、総合大学では多面的に考えることができるじゃないですか。個人的に哲学や宇宙についての本を読んだり、経営の勉強もしたりしていました。色々感じるものがあっての音楽。神戸大は場所的にも素敵だし、雰囲気も好きです。

―1年半、Kiss FM KOBE「LINO LEIAプロジェクト~もしも現役大学生アーティストがメジャーデビューするとしたら~」(今年3月末まで放送)でラジオDJを務めていましたね。

初めての経験でしたね。アーティストの自分とは違う新たな一面を出せたらと思っていました。かなり素の私が出ています。もともと話すことが好きなので、合っていたのかもしれません。なかなかおもしろい番組ですよ!(笑)番組では、自ら作詞した歌をアカペラで歌ったり、リスナーさんとお便りを通じて交流したり・・・。すごく貴重な経験になりました。

―今後の目標を教えてください。

自分のなかで表現したいけどできていない部分や新しく生み出したい世界観などを形にしていきたいです。あとは、今は神戸が活動の中心なので、全国に広げていければいいですね。

歌っているときと話しているときの雰囲気ががらっと違うレイアさん。
4月1日からはKiss FM KOBE「Prime Hits Kobe」(毎週金曜日15〜19時生放送)のサウンドクルーとして出演しています。

今後も目が離せませんね。


○取材を担当した学生のコメント:


工学部4年 中村 国男
「ミュージシャンでありラジオDJでもある方にインタビューするということで、本当に貴重な経験でした。私たちにとっても身近な音楽のなかに、相当に深い思いを込めておられると知って感動しました。その一方で、神戸大学内での素敵な場所の話や様々な学問分野に興味があり他学部の授業を受けに行く話など、同じ神戸大学生である自分としても共感できる部分がいくつかあり、とても親近感も湧きました。さらに、自分もラジオのパーソナリティ経験がある身として、おしゃべりが好きであったり、マイクの前では素の自分が出たりといったところも、自分と似ているなぁ、と思いながら伺いました。お話しされる姿は本当にチャーミングでありながらも、目標に向かって真剣に突き進んでいく、そんな印象の方でした」
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(総務部広報課、学生広報ボランティア)