世界に挑む神大生―カヌーマラソンU23日本代表・多田羅光樹さん

2016年09月09日

世界各国の選手と戦えることにワクワクしています―

そう話してくれたのは、9月16日(金)から18日(日)までドイツ・ブランデンブルグで行われるカヌーマラソン世界選手権大会に男子カナディアンU23日本代表として出場する発達科学部人間行動学科3年生の多田羅光樹さん。世界選手権への抱負や神戸大学に入った経緯などについて取材しました。


―カヌーマラソンという競技について教えてください。
カヌーマラソンというのはカヌーの長距離部門で速さを競います。しかもずっと水上を漕ぐだけではなくて、途中で艇から降りてその艇を持った状態で陸を走ってからまた艇に乗って漕ぐというところが特徴です。僕が出場する種目の場合は22.2kmを一人で漕ぎます。

―代表に選ばれた経緯は?
昨年秋に行われた2015全日本長良川カヌー長距離選手権大会兼第5回全日本学生カヌー長距離選手権大会で2位になったという結果を評価されたのだと思います。前年は3位だったので、頑張れば日本代表を背負えるんじゃないかというワクワク感があり面白い試合ができました。

―とてもタフな競技だなと感じましたが、長距離を漕ぐことの醍醐味は何ですか?
短距離とは違った駆け引きですね。レースの展開が長いからこその駆け引きがあります。 短距離のような一斉にスタートして1位2位3位が接戦で決まるのも楽しいですが、長距離を耐え抜いて耐え抜いて先頭集団が固まっている状態で最後の直線まで行き、最後の最後でデットヒートになってゴールした時の達成感はすごいです。 レース展開として、僕は先行逃げ切りタイプで、最初から1位の集団に自分がいる状況を作ります。すると徐々に心が折れてペースが落ちていく人がいるので、自分はそうならないように常に1位をキープするということを考えながら漕いでいます。

―話を聞いていると競争することが好きそうですね!
好きですね。モチベーションとして「とにかく相手よりも自分が頑張っていたい」というのがあります。そこはカヌーを長くやってくるためには必要だったと思います。

―なるほど。多田羅さんは高校からカヌーを始められたんですよね?
はい。高校がカヌー強豪校で、「日本一になるためにやっている」とぼかすことなくパッと言える先輩たちに惹かれて入部しました。ここだったら自分は日本一になれるんじゃないかというのをすごい思いましたし、周りもそれに賛同する人が部活をやっていました。そいつらと頑張れたというところで勝ちたい気持ちが芽生えました。

―そうなんですね。そこからどうして他のカヌーの強豪校ではなく神戸大学に入学しようと思ったのですか?
その高校ではある程度の成績までは残せたんですけど、個人ではインターハイ入賞にも届かなくて、まだまだという部分はありました。進学先をどうしようかと考えていくと、自分の力で強くなりたいなぁと思うようになりました。というのも、高校では先輩にいろいろ教えてきてもらって、その環境の中にいたからこそ自分は強くなれたのですが、それでいいのかな?と。自分で部を強くして、他の強豪って言われているところを倒したら強豪校になるのでは?とても難しいことなんですけど、それをやれる環境に飛び込みたいなと思うようになりました。 そこで神戸大学にカヌー部があることを知り、また発達科学部の人間行動学科ならスポーツをメインに勉強でき、スポーツ以外も頑張れるところに魅力を感じてAO入試を受けました。
今まで先輩が日本一を目指すと言っていて、それに僕がついていっていた状況から、逆に自分がこれだといったことに関してみんながついてくる状況になったというところでは、やはり自分が勝っていかなくちゃと思うようになりました。みんなより上でいられることが、みんながついてくる理由だなと。自分の先輩たちが行った他大学の強豪校と今度は戦って、勝ちたい。自分の大学を上にあげることが、それこそ先輩を超える何かじゃないかと思っています。

―とても熱いですね。最後になりますが、世界選手権への意気込みを聞かせてください。
大会をとても楽しみにしています。ドイツはカヌー大国ですし、まずは世界の舞台という環境を楽しみたいです。その上で僕が選ばれた人間としてどこまで力を出せるかというのが大事なので、楽しみつつ頑張ります!

○取材を担当した学生のコメント:
人間発達環境学研究科博士課程前期課程2年 増田 潤
「多田羅さんの頑張りは練習で培ったであろう大きな身体に体現されています。記事にはなっていない話の中でも「成長」という言葉を度々使っていて、とても向上心が強い印象を受けました。大会での奮闘を期待しています」

カメラ:人間発達環境学研究科2年 伊藤 奈月
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(総務部広報課、学生広報チーム)