農家と学生をつなげる―ぶさべじ代表・久保陽香さん―

2016年12月27日

皆さんは規格に当てはまらない野菜を農家さんから仕入れて取り扱っている神大の団体があるのをご存知ですか?今回は「ぶさいく・べじたぶる〜ぶさべじ〜」の代表である久保陽香さん(経済学部2年)を取材しました。


―ぶさべじとはどのような団体か教えてください。
食糧の無駄をなくしたい、かつ世界の人々が豊かさを実感している社会を作るというのが大きなビジョンです。ミッションとしては、学生と農家さんをつなぐこと。学生と農家さんをつなぐことで、農家さんは学生の毎日の生活のなかに豊かな食を届けることができ、学生との接点や「おいしい」という声でモチベーションアップにつなげていただけると考えています。

―具体的にどのような活動をして学生と農家さんをつなげているのですか?
活動の基盤となるのは野菜販売です。今はぶさべじの会員がいて、野菜がほしい会員の分だけ、ぶさべじの契約農家さんから規格外野菜を直接いただいて届けています。ぶさべじの会員は神戸大学生が多いですね。契約している農家さんは神戸の専業農家の方で、みなさん無農薬・少量多品目で農業をしていらっしゃいます。
他には王子公園でシェアハウスを運営していたり、ご飯会という形で普段野菜を食べない人に対して野菜を食べる機会を提供したりしています。また、お世話になっている農家さんへの農業体験イベントというのも開催しています。

―なるほど。どんなときにやりがいを感じますか?
野菜食べない大学生が多いじゃないですか。野菜って高いし、料理しないという人が、1回本当においしいからと誘って、料理してみたら「とても美味しい!」と言ってくれて、それから本当に料理するようになったんですよ。また、人参嫌いだった人が、ぶさべじと関わっている農家さんの人参なら食べられる、好きになったという声を聞いたときはうれしいかったですね。農家さんも学生は野菜を食べないでしょという認識だったのが、実際に学生が変わっていると伝えたらすごく喜んでくれて、「もっと頑張るわ」と言ってくれました。こういうときに、活動していてよかったなと感じます。 個人的には、規格外になると売れない、捨てないといけないというのがよくないと思っています。今まで、お肉や魚のような生命しかありがたみを感じなかったんですね。しかし、食に関わる人の苦労を知ることでありがたみを理解し、食が楽しくなったんですよ。そういう体験を多くの人に知ってほしいと思います。「農業っていいな」と思って、活動を頑張っています。農家さんを知らずに食事しているというのは、もったいないと思います。実際に農家さんとしゃべるのは楽しいし、食に対して意識の低かった学生がどんどん変わっていく姿を見るのもうれしいです。

―反対に大変だと感じることは?
私は経済学部ですが、流通とか全然わからないところがあります。学んでいる理論と現場は全然違うなと感じています。元々専門的な農業の知識もないので、農学部の授業を履修したり、農家さんに1からヒアリングしたりして学んでいます。大変ですが、とても力になっています。

―今後どんな団体にしていこうと考えているのか、お聞かせください。
ゆくゆくは組織を大きくしたいし、関わってくれる学生の数も増やしたいです。とりあえず来年は農家さんと学生をよりつなげ、モデル化するのと、規格外野菜の店舗販売も開始して学生との接点を増やしていきたいと考えています。また、現在月1回開催しているご飯会では、都道府県ご当地のご飯会という企画も進めています。
1月は福岡と秋田のご当地ご飯会、黒豆農家さんとの交流会をシェアハウスで開催予定です。また1月25日からトライアルで六甲道商店街にも出店しますので、ぜひ来てください!

○取材を担当した学生のコメント:
人間発達環境学研究科博士課程前期課程2年 増田 潤
「久保さんは話す内容1つ1つから想いが感じられるとともに、何よりも楽しんで取り組んでいる印象を受けました。取材していてこちらも楽しかったです。今後のぶさべじに注目です!」

カメラ:博士課程前期課程2年 鈴木 淳
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(総務部広報課、学生広報チーム)