【取材報告】保田ゼミの学生によるプロジェクト「秀吉ノアソビバ」について取材しました

2017年11月16日

今年の8月、有馬温泉を活性化するために、経営学部保田ゼミが「秀吉ノアソビバ」というイベントを開催しました。若者が楽しめるような工夫がなされた射的の屋台のようなもので、景品が当たれば有馬のお店で引き替えることができます。開催期間中は多くの人々で賑わったそうです。有馬温泉でのイベントの企画と実施というユニークな取り組みをされているゼミ生の村田さん、政田さん、竹内さんにお話を伺いました。

ー保田ゼミではどのような活動をされているのか教えてください。
村田さん:ゼミで主に扱っているのはアントレプレナーシップ、つまり起業家精神です。保田先生は座学と実践ということをモットーにされていて、座学では課題図書を読んだり、講義をしていただいたりすることがあります。そして実践として、この夏行った秀吉ノアソビバといったようなプロジェクトや、現在行っているP&Gさんと共同のプロジェクトなどがあります。実践の割合の方が高く、普段の授業では取り扱わないような内容を教えていただいています。


ーこの夏に行われた秀吉ノアソビバについて教えてください。
政田さん:先生のところに依頼があり、有馬温泉を活性化させるというテーマで活動していました。それにあたって有馬温泉が抱える課題を調べていったときに、若者の遊ぶ場所が少なく、滞在時間が短いということを発見しました。極端に言うと、日帰りで来ている人は、食事をして温泉に入るだけで帰ってしまうという状況でした。そこで、どのようにしたらもっと滞在時間を延ばすことができるのかと考えたときに、温泉街の雰囲気とも合うもので、実際に城崎温泉などにもある射的という切り口を考え、そこからアプローチをしていきました。
 8月上旬に行われた試験の次の日からお店のオープンだったので、4月から始めて、試験前、試験中も準備を重ねていました。実際にオープンしてからは、ルーティンワークになるということはなく、毎日改善点を話し合って、どうやったらお店にお客さんが増えるかを考えました。その結果が来客数や売り上げなどの数字として目に見えてわかるので、改善していくのは達成感がありました。


―射的はどのようなものだったのですか。
村田さん:普通の屋台に出ているような規模のものですが、有馬温泉といえば秀吉で有名ということで、秀吉にまつわるストーリーをつけて工夫をしました。簡単に説明すると、“秀吉が温泉に入っていたら兵隊に囲まれたので助けてあげてください!”といったものです。
 いきなり射的屋をオープンしたわけではなく、7月に一度プレオープンをして、射的以外にも色々な企画を試してみました。2日間で300人程来店してくださったのですが、その時一番お客さんの反応が良かった射的を、お盆期間の本番の企画として採用しました。


ー準備の段階で大変だったことはありますか?
政田さん:お店を貸してくださっていた方に、私たちの準備が遅くて迷惑をかけてしまったことです。買い出しの時など、たくさん協力していただきました。オープンするために必要なことを逆算して準備できていたら、もっとスムーズにいけたのではと思います。また、コミュニケーションでも苦労し、ゼミ外部とのコミュニケーションはもちろん、ゼミ内部でのコミュニケーションにも難しさを感じる時がありました。

竹内さん:お店の方に、たくさん足を運ぶことが大切だと教わっていたのですが、距離が遠いため、なかなか足を運ぶことができなかったことも大変でした。

村田さん:私は営業が大変でした。若者が好きそうなお店にターゲットを絞って、20から30のお店にお話に行きました。その結果、十数店舗の方が協力してくださいました。


ー実際にオープンした時にはどのような方がどれくらい来場されたのですか?
村田さん:カップルで来ている方や、小さいお子さんを連れた方が多かったです。意外なことに、年配のお客さんも射的を懐かしんで来てくださっていました。幅広い年代の方に楽しんでいただけたと思います。

政田さん:人数は、10日で1,000人以上来ていただいていて、多い日だと、一日200人以上の来場者があった日もありました。ちょうど有馬温泉が賑わっている時期ということも相まって、多くの方に遊んでいただくことができました。


ープロジェクトを終えて、新しく気づいたことや変化はありましたか?
村田さん:ゼミ生が感じていたのは、地域との連携の難しさです。有馬の雰囲気を壊さないことと、私たちがやりたいことの両立が難しかったです。また、若者たちに楽しんでもらうだけではなく、有馬の人たちにとって何かメリットを生み出すことも考えるのが特に難しかったです。そのために行った対策として、景品をその場で貰える形ではなく、有馬温泉内のお店に行って引き換えるという仕組みにしました。景品を引き換える方の同行者も一緒にお店に行くことになるので、来店者数を増加させることができるというのが狙いでした。実際に同行者の方がお店の商品を購入したケースもあったようで、提携店の方にも喜んでいただきました。

政田さん:他のお店の人も射的を取り入れようかと考えているそうで、有馬の人たちにも受け入れてもらえたのだなと思いました。

村田さん:ゼミ生同士の中はとてもよくなりました。今までは、数人のプロジェクトチームで動いていたので、同期でも一緒に活動することは少なかったのですが、今回は2期生全員で取り組みました。限られた時間の中で、一人一人が頑張って多くの仕事をこなしていました。そんな状況の中で、ゼミ生同士の中は深まっていきました。


―今後のゼミ活動について教えてください。
政田さん:P&Gさんとのプロジェクトで、“どうすれば商品をもっと売ることができるか”というお題の下、慶応大学のゼミとバトルをしています。 同じ商品を扱うので決着がわかりやすいと思います。昨年は、昭和女子大学のゼミと対決して負けてしまったので、今回は勝利したいと思っています。


ー最後に一言お願いします。
 そろそろ、ゼミ生の募集の時期ですが、2年生の人にたくさん来てもらいたいです。活動頻度が高い活発なゼミなので、実践に興味がある方はぜひ来てください。



◯取材を担当した学生のコメント
【記事担当】経営学部2年 下村 明日香
プロジェクトについて語る時の先輩方の表情が生き生きとしていて、充実した活動をされていることが伝わってきました。私も先輩方のように実りのあるゼミ活動をしていきたいと思いました。

 

【撮影担当】経営学部2年 三島 春香
ゼミにまだ所属していない私にとって、今回の取材は直接お話を伺うことができる貴重な機会であったと思います。先輩方のとても精力的な活動をされている様子に憧れを抱きました。

 

(学生広報チーム・広報課)