【神大うりぼー誕生記念企画・うりぼーのここが知りたい!】vol.2 うりぼーとの共生編 part1

2018年02月15日

こんにちは!学生広報チームの菅沼です。突然ですがみなさん、「神大うりぼー」と「うりぼうず」ってご存知ですか?実はこの2匹は2017年の9月に誕生したばかりの神戸大学のマスコットで、前者は大学の公式キャラクター、後者は広報課の公式キャラクターなんです!現在ではうりぼースタンプや、うりぼーぬいぐるみ(完売につき平成30年3月に再入荷予定)などが発売されていて、両者とも大人気なのでぜひ確認してみてくださいね!


さて、ということで今回の取材テーマは「『うりぼーのここが知りたい!』第2弾の『うりぼーとの共生』」です!取材させていただくのは、神戸大学人間発達環境学研究科の清野未恵子先生で、「人と野生生物との共存」に関する研究をされていて、「うりぼう」に関する学術的な知識も大変豊富でいらっしゃいます。

日頃から「うりボーロード」を歩き、「うりぼーネット」を使用している僕ら神大生にとって、「うりぼう」はなんとなく親しみのある愛らしいイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?今回は私、菅沼俊哉(経済4年)と末吉亮(経済4年)がその実態に迫ります・・・!!


菅沼・末吉「ということで清野先生、本日はよろしくお願いします!」

清野先生「よろしくお願いします。」

菅沼「今回の取材では、2つのパートに分けてお伺いさせていただきます。1つは学術的な質問で、もう1つは昨年誕生した『神大うりぼー』と『うりぼうず』のキャラクターに関する質問です!」

末吉「早速ですが、私からは学術的な切り口でうりぼうに関する質問をさせていただきたいと思います。」


★Part1: 学術的な質問



―――イノシシの生態について―――


末吉「まずイノシシの一生について教えてください。」

清野先生「イノシシは1歳2歳…とカウントしていって大体10歳くらいが寿命と言われているんだけど、じゃあイノシシが子どもを産むのは何歳ぐらいだと思う?」

末吉「えーと、人間が30歳前後で子どもを産むと考えると…大体3歳ぐらいですかね?」

清野先生「イノシシはね、1歳で出産するんですよ。で、2歳となるとほぼ100%の雌のイノシシは出産をしているんです。だから1歳で既に大人ということですね。」

末吉「へぇ~!」

清野先生「だからうりぼうの時期というのは0~1歳の間の4か月ぐらいしかなくて。背中の縞模様もうりぼうにしか無いから4か月だけの模様ってことだね。ちなみに、イノシシは一回の出産で3頭とか産むからすごい増えていく生き物なのよ。」

末吉「繁殖時期とかはあるんですか?」

清野先生「時期は冬頃。だから1月とかに生まれたら5月辺りまでがうりぼうと呼ばれる時期だね。」

末吉「ってことは1月に生まれて、5月に縞模様が消えて、次の冬には大人ということですよね。その頃には親離れというか自分の家族というものを持つようになるんでしょうか?」

清野先生「個体差はあると思いますが、1〜2歳で親離れすると言われています。」

末吉「なるほど。結構大学周りで親子イノシシを見かけたみたいな話を聞いたりするんですが、六甲にはイノシシは何頭程度いるんですか?」

清野先生「それはねぇ、正直わからないですね。夜行性だから測定しにくいというのが一番だね。大体ここらへんに何頭ぐらい出没するなぁというのはあるけど、六甲に何頭いるかはわかってないね。」



―――イノシシに遭遇した時―――


末吉「因みに僕は神大に通っていながら今までに一度もイノシシと遭遇したことがないんですけど(苦笑)、もし遭遇したらどうしたらいいですか?」

清野先生「ある研究で、人がイノシシを見たときにどんな行動をするのかを調べたものがあって、多くの人がカメラを構えるらしいのね。イノシシはそれに興味を持って寄ってきちゃったりするから、絶対にカメラを構えながら近づくのはダメだね。イノシシに限らず、ニホンザルとか野生動物を見たら追い払うことが大事。そうしないと通常野生動物は『人間怖い』って思っているのに『なんだ。ヒトは怖くないのか。』って思っちゃうから。」

末吉「なるほど。」

清野先生「ただあんまり六甲では、イノシシを追い払うってことをしてる人っていないよね。」

菅沼「むしろ神大うりぼーはかわいくしちゃってますもんね。」

清野先生「野生動物管理っていう分野があるんだけど、その分野の研究者達からしたらイノシシを可愛がるって感覚はおかしいの(笑)。」

末吉「へぇ(笑)。そうなんですね。」

清野先生「でも可愛がるというのも新しい流れなんじゃないかとも思うけどね(笑)。」



―――共存と共在―――


末吉「近年は『野生動物との共存』も大きなテーマとして様々な場面で取り上げられていると思うんですけど、やっぱり共存の為には愛でるよりも追い払ったりする方がいいんですね。」

清野先生「人と野生動物との共存では、それぞれの生活する場所が分かれていることがとても大事だね。」

菅沼「共存っていうと、どうしても野生動物と『一緒に』住むっていうイメージだったんですけど、そうではないんですね。」

清野先生「もちろん本当は相互的に利益のあるような共存が望ましいけどね。今の話はお互いに無干渉、ただそこにいるということをお互いに許容する『共在』ということになるね。共在を進めていくなら、やっぱり野生動物に農作物は食べてはいけないものと認識させていくことが重要だね。」

菅沼「野生動物をしつけるっていうのはあまりイメージしにくいのですが、具体的にどのようにしつけをするのがいいんですか?」

清野先生「さっき言ったようにカメラを向けて近づいたりして野生動物に『人間は怖くない』って思わせないこと。農村とかでは花火などを使って『うわっ人間怖い』と思わせて追い払っているね。あとは餌付けをしないこと。このふたつが重要ですね。」



―――イノシシ肉―――


末吉「ちなみに都市部に出てきてどうしても駆除しなくてはならないイノシシもいると思うんですけど、駆除したイノシシは食べるんですか?」

清野先生「私の知り合いの猟師さんは、山で育ったイノシシじゃないと美味しくないって言うんですよ。」

末吉「へぇ~!そうなんですね。」

清野先生「イノシシって豚に近い種だからイノシシ肉って美味しいんですよ。イベリコ豚みたいに山でドングリとか色んなモノを食べてるイノシシの方が圧倒的に美味しい。」

末吉「(食べてみたい)」

清野先生「イノシシ肉の美味しさは脂肪の美味しさで決まるって言われているんだけど、その脂肪の良さは山の中で得た油の質に因るから、人間が食べるような油を食べた個体よりは、山の栄養が詰まった油を食べた個体の美味しい。だから都市部のイノシシなんて食べたくないですね。」

菅沼「都市部のイノシシの方が脂が多すぎるんですか?」

清野先生「脂も多すぎるというか、なんていうか脂がかたくて良くないのよ。二人も知っているようにイノシシ肉と言えば牡丹鍋だけど、やっぱり鍋も山で育ったイノシシの肉を使わないと美味しくなくなっちゃうんだよね。」

末吉「あぁほんとに食べてみたいです(笑)。」

清野先生「大体1人5,000円が相場なんで、就職したら是非食べに行ってください(笑)。」



part2に続きます!



(学生広報チーム、広報課)