研究室クローズアップ/野生梨の魅力を故郷・東北へ―イワテヤマナシの研究と保存(農学研究科 片山寛則准教授)

2014年11月21日


野生梨の魅力を故郷・東北地方へ ―イワテヤマナシの研究と保存


神戸大学大学院農学研究科附属食資源教育研究センター 片山寛則准教授

 

東北地方出身の野生梨「イワテヤマナシ」の研究、保存活動をしている農学研究科・片山寛則准教授の取り組みを動画でご紹介します。

梨は古来から日本で自生していた果樹で、特に東北地方では昭和初期まで多く見られました。生食や保存食のほか、材木として建築や日用品に使う等、生活に寄り添った存在でした。しかし戦後、高品質の栽培品種の流通により、野生種はほとんど利用されなくなり、存在は廃れていきました。

片山先生は東北地方へ足を運び、約1500本を発見。そのうち約700本を神戸大学の農場・食資源教育研究センターで保存しています。梨の成分を分析し、クエン酸やクロロゲン酸、総ポリフェノール含量が高く、抗酸化力が栽培品種に比べて約20倍高いなどの特徴を持っていることが分かりました。また香気成分のエチルエステル、メチルエステルが多く含まれているなど、香りの特徴も発見しました。

こうしたイワテヤマナシの持つ機能的な付加価値を利用し、片山先生たちは地域の特産化、普及を目指しています。神戸市灘区の食品メーカーと共同でジャムやシロップを開発。規模の拡大のため、兵庫県篠山市真南条上営農組合での栽培も開始しました。故郷・東北では「イワテヤマナシ研究会」を立ち上げ、現地見学会、イワテヤマナシを使ったお菓子の試食会などを行い、イワテヤマナシへの理解を深めています。

野生梨の魅力を故郷・東北へ。イワテヤマナシの研究と保存への取り組みをぜひご覧ください。


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(広報室)