サイエンス特集号 (2006年6月2日号) の表紙を飾ったイトカワの画像 (ISAS/JAXA 提供)日本の小惑星探査機「はやぶさ」で得られた小惑星イトカワについての科学成果が、 6月2日出版の "Science" 特集号に掲載されました。7本の論文が紹介され、うち6本の論文に神戸大学の研究者が含まれています。 なかでも論文 "イトカワの質量推定と局所地形の計測" は、神戸大学大学院自然科学研究科21世紀COEプログラム「惑星系の起源と進化」 (リーダー: 向井正教授) のチーム (阿部新助・COE研究員ら) が主著者となっています。
神戸大学が担当したレーザー高度計による探査により、1m以下の表面起伏を計測するだけでなく、 直径約550mのいびつで小さな小惑星イトカワ (自転周期約12時間) の重力を測定して、その質量を推定し、 平均密度が1.95g/cm3、コンドライト (石質隕石) を仮定すると内部空隙率が約40%もあることを発見しました。 これは、これまで観測されたイトカワと同じタイプの小惑星の中で最も低い密度、最も大きな空隙率を示しており、 起伏に富んだ表面地形などと共に考えると、その内部は一枚岩ではなく、がれき同士が重力で緩く繋がる "ラブルパイル構造" であることを発見しました。
詳しくは http://harbor.scitec.kobe-u.ac.jp/~avell/science_press/ をご覧ください。
