欧州連合 (EU) のヘルマン・ヴァン・ロンプイ欧州理事会議長 (EU大統領) が4月26日、神戸大学を訪問し、本学を中心とした学生に講演されました。
ヘルマン・ヴァン・ロンプイ議長は、28日に予定される日本とEUの定期首脳協議のために来日しました。一行は関西空港を経て26日正午前、神戸大学に到着。六甲台本館前で、福田秀樹学長、中村千春理事 (国際交流担当)、井戸敏三兵庫県知事、矢田立郎神戸市長らの出迎えを受けました。貴賓室で懇談の後、議長は午後1時から約1時間、構内の出光佐三記念六甲台講堂で、「変化する世界における変化するEUと変化する日本」と題して講演しました。
俳句愛好家として知られる議長はまず、簡潔さや自然への敏感さなど俳句の特徴を引き合いに、人生や歴史についての考え方を示しました。次いで、経済・政治のグローバル化をキーワードに世界情勢を分析し、最近のギリシャ財政危機をめぐるEUの対応についても説明しました。さらに、官僚政治の打破、日米同盟の再定義、東アジア共同体の呼びかけなど、日本の民主党の政策に関心を持っていると述べました。最後に約20分、学生の質問に丁寧に答えました。
福田学長は講演に先立つあいさつで、EUと日本の関係について「民主主義、市場経済、人権尊重などの価値観を共有する重要な地域同士です。この両地域が協力し、世界の諸問題に取り組むことは極めて重要です」と述べました。さらに学生に対し「皆さんは議長 のメッセージを十分に認識し、EUと日本の間で新たな協力関係を築くために、努力してもらいたい」と語りかけました。
本学とEUは、学内に事務局を置くEUインスティテュート関西 (EUIJ関西) を通じて深いつながりがあります。議長御自身にも「学生に直接語りかけたい」とのご希望があって、今回の講演が実現しました。
EUIJ関西は、神戸大学 (幹事校)、関西学院大学、大阪大学の3大学によるEU研究教育拠点として、EUの資金援助を得て2005年に設立されました。講演には3大学の学生のほか、協力協定を結ぶ関西大学の学生ら、計約400人が参加しました。

