【挨拶】第4回ホームカミングデイ挨拶

福田秀樹神戸大学長

本日はお忙しい中、第4回神戸大学ホームカミングデイ記念式典にご臨席賜りまして誠にありがとうございます。 立ち見の方、さらには、本館の教室にて映像でこの式典の様子をご覧いただいている方もいらっしゃるということで、 本当にありがとうございます。

このホームカミングデイは、卒業生の皆様・名誉教授の先生方等に現役学生・教職員と交流を深めていただく機会として、 毎年開催しており、今年で4回目となります。昨年同様、「留学生ホームカミングデイ」との合同開催としておりますが、 本日の記念式典は、「出光佐三記念六甲台講堂」改修竣工のお披露目を兼ねて開催させていただきましたので、 神戸大学構成員を代表いたしまして、一言、御礼を申し上げます。

1935年に神戸商業大学講堂として竣工いたしましたこの講堂は、かつて、入学式や卒業式、学位記授与式などが行われておりましたが、 長年の歳月の経過に伴いまして、傷みが目立って参りました。そこで、本学はこの講堂を再生することにして 「神戸大学基金」の一つの柱として基金活動を開始いたしました。昨年には、この場で、「野上智行」前学長が 「来年のホームカミングデイは、再生された六甲台講堂のお披露目を兼ねて行いたい。」と宣言されました。

それが実現でき安堵しておりますが、ここにいたるまでの道のりは容易なものではありませんでした。再生が現実のものとなりましたのは、 出光興産株式会社様、財団法人神戸大学六甲台後援会様、企業、・団体の方々、 そして非常に多くの卒業生の皆様の多大なるご支援の賜物でございます。

出光興産株式会社様におかれましては、創業者である出光佐三様が本学の前身である神戸高等商業学校のご卒業であり、 初代校長の水島銕也先生、内池廉吉先生の教育理念に感銘を受けられ、事業の経営理念にも反映されたという関係もあり、 今般、大きなご支援をいただきました。出光佐三様は今年がちょうどご卒業100年であり、 今回、この講堂にお名前を冠することをお許しいただき、「出光佐三記念六甲台講堂」とさせていただきました次第です。

本日は、出光興産株式会社を代表して、常務取締役の松井憲一様、 本学ご卒業で常務執行役員総務部長の細川良久様においでいただいております。

講堂の再生工事におきましては、登録有形文化財であることを念頭に置き、 本学教授陣の監修の元、 「鴻池組」様の施工で、竣工当時の面影を尊重し改修をいたしました。 また、舞台を囲むように描かれている中山正實画伯の壁画も六甲台後援会様のご支援のもと修復できました。

そして、講堂の入り口正面の柱にかかる銘板題字の「出光佐三記念」の文字は、 出光興産様のご意向もあり野上前学長に揮毫いただきました。 野上先生にはこの場をお借りして御礼申し上げます。

また、本学工学研究科の足立先生、百年史編集室の野邑先生をはじめ、多くの本学教職員の方々に多大なご尽力を賜りました。 学長として、感謝の意を表したいと思います。

このような多くの皆様のご支援のお陰で、本学で学ばれた方、勤務された方、本学に暖かいご支援を下さった方、本学の学生 ・教職員も含め、オール神戸大学で、世代を超えて仰ぎ見るシンボルとして再生が実現しました。

国際都市神戸に位置する本学において、その歴史的な講堂から多種多様なフィールドへ発信できますことは、 私にとりましても大きな喜びとするところでございます。ご協力いただきました皆様に改めまして心より厚く感謝申し上げます。

私どもも、これを機に、国際的に新たな飛躍を図りたく、全力で取り組んでまいりますので、皆様方のご指導、 ご鞭撻をお願い申し上げます。また、大学の研究教育を更に発展させるために、引き続き皆様のご支援をいただければと存じます。 「神戸大学基金」は継続して活動いたしておりますので更なるご協力を賜れれば幸いに存じます。 

最後になりましたが、本日の記念式典の講師には、ご多忙の中、東京から、昭和53年本学工学部ご卒業の、 「フューチャーアーキテクト株式会社」代表取締役CEO、金丸恭文様にお越しいただきました。誠にありがとうございます。

学生時代の思い出や本学への提言等も含めて元気の出るお話を聞かせていただけるのを、私共も楽しみにしております。

それでは、皆様、秋の一日どうぞ、ゆっくりとホームカミングデイをお楽しみください。 有難うございました。