Message from the Director拠点長からのメッセージ

 神戸大学統合研究拠点は、神戸大学の特色のひとつである先端的学際融合研究を、社会実装を視野に入れて強力に推進することを目的に、平成23年4月に設立されました。それに伴い、新築された研究棟(本館西側)にて8つのプロジェクトが研究活動を開始しました。その後、平成24年3月に、ホール棟(本館東側)が完成し、平成25年4月には、学際融合教育研究推進組織として組織基盤が強化されています。さらに、平成27年3月には、新しくアネックス棟が竣工し、現在の姿(延べ床面積:約9,500㎡)に至っております。統合研究拠点は、下記の特徴を有しています。
 ひとつは、スーパーコンピュータ「京」との連携です。スーパーコンピュータ「京」は、我が国における世界最高水準の計算科学研究を実現することを目的に、平成24年9月に共用が開始されました。神戸大学は、神戸ポートアイランド地区における計算科学研究の集積と発展に呼応すべく、平成22年4月に、大学院システム情報学研究科を設置しました。統合研究拠点においても、隣接する理化学研究所計算科学研究機構や計算科学振興財団等と連携し、社会人を含む人材育成と、先端的研究を推進しています。平成26年4月には、人材育成をより専門的かつ集中的に進めるために、計算科学教育センターが設置されました。

 もうひとつは、神戸ポートアイランド地区における神戸医療産業都市構想との連携です。統合研究拠点は、本学の重点プロジェクトのひとつである統合バイオリファイナリー研究プロジェクトの実施場所として、医療バイオ関連の研究を積極的に推進してきました。それに関連して、平成27年4月には、アネックス棟の1階部分に、次世代バイオ医薬品製造技術研究組合が入居し、実装型の最新設備をもとに、国際ビジネスモデルへの展開を目指した次世代バイオ医薬品等に係る先端的な研究開発と人材育成が行われています。
 現在、統合研究拠点では、12のプロジェクトが活動しています。各プロジェクトは、それぞれの分野における世界水準の研究を鋭意推進していますが、今後は、本学のフラグシップである「文理融合」研究をより一層活性化していくことが重要であると考えます。統合研究拠点は、今後とも、神戸ポートアイランド地区におけるサイエンスクラスターの中核機関としての役割を担い、まさに神戸大学の橋頭堡としての使命に応えるべく尽力していく所存でございます。どうぞ、ご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

神戸大学統合研究拠点長
田浦 俊春