保健管理センターだより33

食欲の秋,それともダイエット?・・・
まずは標準体重(理想体重)を知ってから

  秋・・・一年で最も爽やかな季節となりました。「収穫の秋」,「食欲の秋」でもあります。一方で,「この時こそダイエット」と“決意”しておられる方もおられることでしょう。でも,太りぎみの方が「食欲の秋」,痩せぎみの方が「ダイエット」となってはいませんか?厚生省(現,厚生労働省)による国民栄養調査(1998年)では,男性は一般に肥満傾向が,女性は反対に痩せ傾向が進んでいることが,指摘されています。

●計算してみましょう,あなたのBMIと標準体重
     (理想体重)

   “肥満”や“痩せ”を知る体格指数として,現在最も広く利用されているのはBMI<ビーエムアイ>(Body Mass Index)で,

BMI(kg/m2)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

 として算出されます。BMIの理想値は22で,18.5〜25となる場合が普通体重,25以上となる場合は肥満(程度に応じて1度〜4度),18.5未満となる場合は低体重(痩せ)とされています(下表)。また,標準体重(理想体重)はBMIが22となる時の体重とされ,

標準体重(理想体重)(kg)= 22 × 身長(m)× 身長(m)

 として算出されます。


BMIによる肥満と低体重(痩せ)の判定

●なぜ,BMI 22が理想的?
 我が国においてBMIと疾病合併率(さまざまな病気を併せ持つ割合)との関係を調べてみますと,(右図)のようになり,男性ではBMIが22.2,女性ではBMIが21.9の時に,最も疾病合併率の低いことが判っています。このことから便宜上,男女共通の値としてBMI 22をもって理想値とし,BMIが22となる時の体重を標準体重(理想体重)としているのです。

BMIと疾病合併率[男性(左)と女性(右)](人事院,保健指導に関する検討会「脳血管疾患及び心臓疾患予防のための保健指導マニュアル」より)

●“肥満”とともに“痩せ”も問題
  肥満は耐糖能異常や糖尿病,高脂血症,高血圧症,高尿酸血症,心疾患など,いわゆる生活習慣病を増加させることが知られています。一方,低体重(痩せ)では,疲れ易さ,感染症に対する抵抗力の低下,筋肉量・骨量(骨密度)の低下などや,女性では無月経をきたし,さらに強度になると栄養失調や電解質異常によって生命そのものが危うくなることもあります。「食欲の秋」も「ダイエット」も,まずは自分にとっての 標準体重(理想体重)を知ることから・・・太りぎみの方には「ダイエット」を,痩せぎみの方には「食欲の秋」を充分に“満喫”していただければと願っています。  

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