大学院工学研究科 松山 秀人教授(先端膜工学センター長)の研究グループ、広島大学、ユニチカ株式会社、株式会社J-オイルミルズの共同提案が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究開発委託事業、平成30年度「エネルギー・環境新技術先導プログラム」に採択されました。

採択された研究課題は、「有機溶剤の超ろ過膜法開発による化学品製造プロセス革新」です。

現在の化学品製造プロセスにおいて、有機溶剤等の分離・濃縮に多用される蒸留法は、多量の熱エネルギーを必要とする為、エネルギー消費量が極めて多く、蒸留に由来するCO2排出量は全産業のCO2排出量の15%にも達すると言われています。一方、膜分離法は相変化を伴わない分離法であり、蒸留法と比べ大幅な省エネルギー化が可能です。本研究ではこれまで世の中に無かった有機溶剤系で直接溶剤−溶剤間の膜分離を行う新規膜を開発、及びそれを用いた化学品製造プロセスの革新を行い、蒸留法に比べ1/100以下の大幅な消費エネルギー低減を目指します。

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