国際協力研究科の大学院生と修了生が国際開発学会から奨励賞を授与されました

2018年11月27日

2018年11月23日と24日に開催された第29回国際開発学会全国大会において、国際協力研究科の大学院生、畑杏奈さんがポスターセッションでの成果発表が評価され、優秀ポスター発表奨励賞を受賞しました。また、国際協力研究科の修了生で現在、東京大学大学院教育学研究科特別研究員の芦田明美さんも、本研究科で作成した博士論文を基に出版した英文学術図書が高く評価され、学会奨励賞を受賞しました。

畑さんはカンボジアの幼児教育における親の関与について、カンボジア人口保健調査(DHS)を基に分析した研究を英語で発表しました。畑さんの研究 「Cultural Capital and Family Involvement in Cambodia’s Early Childhood Education」は、社会階層によって、親の日常的育児行為にどのような違いが生じているかを計量分析によって解明することを試みたものです。社会階層ごとの教育戦略の背景にある文化資本の蓄積に着目し、それがどの程度、親の育児行為と関連して存立しているかを分析しています。さらに、カンボジアの歴史と文化的な親の役割意識にも目を向け、親の育児行為と育児意識に関する考察を行いました。今回のポスターセッションでは、25名が研究成果を発表し、畑さんの他に3名が受賞しました。

芦田さんの英文学術図書「The Actual Effect on Enrollment of “Education for All”: Analysis Using Longitudinal Individual Data」は、国連ミレニアム開発目標をはじめとする、国際的な教育開発目標がもたらした個々の子どもたちの修学実態の変化、およびそれらの目標の効果の検証を試みたものです。開発途上国では極めて稀な正コーホート分析を行い、横断的データを基にしたマクロ政策では把握しきれていないものを、縦断的データによるミクロな視点から捉え、2030年を達成期限とした、教育に関する新たな世界目標への示唆を検討・析出することが、本書で目指されています。

これまで、本研究科は、さまざまな国際機関の専門家および研究者を輩出してきました。これからも、世界に通用する国際協力分野の研究者および専門家の育成を目指してまいります。

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国際開発学会

(国際協力研究科)