工学研究科の水畑教授がヤゲウォ大学で講義を行いました

2019年11月22日

工学研究科応用化学専攻の水畑穣教授は2018年12月にポーランド・クラクフにあるヤゲウォ大学の客員教授プログラムに採択され、この9月29日から11月2日までの期間、ヤゲウォ大学化学部に滞在し、専門の電気化学、無機材料化学の分野に関する講義「電解質溶液の構造と物性」及び「ソフト溶液プロセスによるセラミックス合成」を開講しました。本学とヤゲウォ大学とは、これまで国際文化学、人文学、法学の各研究科において交流が盛んに行われていましたが、自然科学系に関する研究交流への要望も高くなっていました。今回、水畑教授は本学から自然科学系教員としては初めて客員教授として講義を開講するとともに、ボイジッチ・マシック(Wojciech Macyk)教授が主宰する無機化学科において共同研究を開始しました。

水畑教授は10月1日、講義に先立ち武田廣学長、吉井昌彦理事(国際・評価担当)の代理として聖アンナ教会においてヤゲウォ大学司祭により行われたミサ、ヤゲウォ大学大講堂(Auditorium Maximum)で行われた第656年度の開講式典に出席しました。開講式典ではガウンに身を包んだヤゲウォ大学の全教授のみならず、学術交流協定を締結している大学や周辺の提携大学・高等専門学校の代表者、首相を始めとする政府関係者を招待する大規模なものであり、1464年創立の歴史を感じさせる典雅な式典が例年挙行されています。この式典には、水畑教授の他、本学人間発達環境学研究科の客員教授でもある関西学院大学フェローの尾崎幸洋名誉教授も出席されており、式典後の昼食会において、マシック教授、学長賞を授与されたヤゲウォ大学化学部のマルゴルツァタ・バランスカ(Malgorzata Baranska)教授とともに研究に関する国際交流への期待を語られました。

10月2日には、アーメン・エディガリアン(Armen Edigarian)ヤゲウォ大学教育担当副学長を表敬訪問し、記念式典への招待に対する返礼として武田学長の親書が手渡されました。エディガリアン副学長は本学との交流の拡充について、また、ご自身の専門が数学であることから、自然科学系学部の移転と設備の充実を図っていることや、それに伴う自然科学系学部の交流への期待を述べられました。

また、10月10日には、ヤゲウォ大学の創設以来の学舎であるコレギウム・マイウス(Collegium Maius)において歓迎式典が行われ、アダム・ヤェロネック(Adam Jelonek)国際担当学長補佐とドロータ・マレッツ(Dorota Malec)大学開発担当副学長から同月に各国から招聘された客員教授に対して、客員教授の任用を示す学章が授与されました。

水畑教授は、滞在期間中、大学院生を対象とする6 ECTS (60時間に相当)の講義を行い、非常に多忙な生活の中、同時に共同研究につながる研究交流を日々行いました。マシック教授は特に光触媒、電気化学触媒に関する研究の第一人者として精力的に研究しており、これまでにも北海道大学との共同研究を始め、多数の共同研究を行っていることから、水畑教授が行っているセラミックス合成・電気化学に関する研究への関心を通して招聘を決定したとのことでした。特に化学部はクラクフ中心街から約5km離れた西南部にある創立600年記念新キャンパスに2017年に竣工したばかりの新しい学舎であり、化学系の教育研究環境としては中欧諸国でもトップクラスであると自負されていました。マシック教授の研究室には多くの留学生や博士研究員が在籍していますが、残念ながら日本人の研究員はあまり訪れておらず、マシック教授は、この素晴らしい環境の下、日本、とりわけ本学からの留学に期待しているとコメントされていました。

ヤゲウォ大学の客員教授プログラムは2018年から開始され、大学における選考を経て数十に及ぶ国々から現在まで延べ100名以上の客員教授を招聘しています。この招聘プログラムがヤゲウォ大学のランキングをポーランド国内で第1位とする大きな要因となっており、招聘プログラムの強化にとりくんでいるとのことであり、本学に対しても定期的な教員・学生の交流を行うと共に、招聘プログラム応募への呼びかけがなされました。

本学とヤゲウォ大学とは、本年大学間協定を締結して20周年を迎え、Joint Lecture Series、学生の交換留学プログラムを始め様々な取り組みを進めています。今後、教育プログラムに加え、共同研究に向けた取り組みにも積極的に取り組んでいきます。

 

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ヤゲウォ大学協定締結20周年記念特別講演を実施しました

https://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/info/2019_07_16_01.html

ヤゲウォ大学第656年度開講式典のプレスリリース(10月1日)

https://en.uj.edu.pl/en_GB/news/-/journal_content/56_INSTANCE_SxA5QO0R5BDs/81541894/143530948

ヤゲウォ大学客員教授歓迎式典のプレスリリース(10月10日)

https://en.uj.edu.pl/en_GB/news/-/journal_content/56_INSTANCE_SxA5QO0R5BDs/81541894/143633459

ヤゲウォ大学創立600周年記念新キャンパス

https://konferencje.uj.edu.pl/en_GB/obiekty-konferencyjne/kampus-uj

ヤゲウォ大学化学部マシック(光触媒)研究室

http://fotokataliza.pl/

ミサを主宰するタデウス・パヌシュ(Tadeusz Panuś) ヤゲウォ大学司祭
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ヤゲウォ大学第656年度開講式典で新入学生に向けて式辞を述べるヴォイチェフ・ノヴァク(Wojciech Nowak)学長
ヤゲウォ大学第656年度開講式典で新入学生に向けて式辞を述べるヴォイチェフ・ノヴァク(Wojciech Nowak)学長
開講式典後の昼食会にて(左からヤゲウォ大学ボイジッチ・マシック教授、本学水畑穣教授、尾崎幸洋関西学院大学名誉教授・本学客員教授、ヤゲウォ大学マルゴルツァタ・バランスカ教授)
開講式典後の昼食会にて(左からヤゲウォ大学ボイジッチ・マシック教授、本学水畑穣教授、尾崎幸洋関西学院大学名誉教授・本学客員教授、ヤゲウォ大学マルゴルツァタ・バランスカ教授)
親書を手渡す水畑教授(左:マシック教授、右:エディガリアン副学長)
親書を手渡す水畑教授(左:マシック教授、右:エディガリアン副学長)
学章授与に際して懇談する水畑教授とドロータ・マレッツ副学長
学章授与に際して懇談する水畑教授とドロータ・マレッツ副学長
ヤゲウォ大学学章
ヤゲウォ大学学章
講義
講義
光触媒研究室メンバーとのグループ写真
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化学部正門
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化学部管理・講義棟ロビー
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学生実験室
学生実験室

 

 

 

 

 

 

(国際企画課)