海事科学研究科の放射線検出器に関する研究成果が国際的な放射能分析の便覧に収録されました

2020年05月07日

海事科学研究科で進められているエッチング型固体飛跡検出器という放射線検出器に関する研究成果が、2020年3月に発刊された国際的な放射能分析の便覧である”Handbook of Radioactivity Analysis, Fourth Edition: Volume 1: Radiation Physics and Detectors”に収録されました。

エッチング型固体飛跡検出器は、特殊なプラスチックに高いエネルギーを持った陽子線や重イオン線が作るイオントラックと呼ばれるナノサイズの放射線損傷を化学処理によって拡大・可視化する受動型放射線検出器の一種で、国際宇宙ステーション等で使われています。

Academic Press; 4版 (2020/3/18) ISBN-10: 0128143975

収録されたのは、山内知也教授が、金崎真聡助教や本学の大学院生であった森豊博士、楠本多聞博士、ストラスブール大学のレミバリオン教授らと進めてきた、イオントラックの構造分析と形成機構に関する研究成果です。20年近くにわたって進められた赤外線分光法による一連の取り組みが、「新しく現れた研究」として大幅に取り入れられました。特筆すべき事項として、楠本博士の学位論文のタイトルにもなった、「イオントラック内径方向電子フルエンス(Radial Electron Fluence around Ion Tracks, REFIT)」という物理的指標が、新しい用語として記載されたことが挙げられます。

同書は1998年に第1版が出版され、今回は第4版です。Elsevier社の”Science Direct”にて、概要を見ることができます。

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(海事科学研究科)