神戸市、楽天メディカルジャパンと神戸大学が連携協定締結

2021年02月10日

神戸大学大学院医学研究科は、神戸市、楽天メディカルジャパン株式会社と、新たながん治療の研究開発に関する連携・協働協定を締結しました。神戸医療産業都市において、米国国立がん研究所主任研究員、小林久隆氏らが開発したがん光免疫療法の適応領域を拡大する研究開発や、治療に当たる医師の手技教育などに取り組みます。

がん光免疫療法は、がん細胞に結合する専用の薬剤=アキャルックス(一般名・セツキシマブサロタロカンナトリウム)=を投与後にレーザー光を照射してがん細胞を破壊する、低侵襲な治療法です。国内では楽天メディカルジャパンが2020年9月に頭頚部がん治療の薬事承認を受けました。

神戸大学大学院医学研究科は、頭頚部がんなどの体内のがん病巣にレーザー光を照射する手技の教育を行い、神戸市とその周辺でがん光免疫療法の普及に貢献するとともに、今後、前立腺がん、膀胱がんなど泌尿器科領域にがん光免疫療法の適応を拡大する研究に取り組みます。

このほど、久元喜造・神戸市長、三木谷浩史・楽天メディカルジャパン会長(リモート参加)、藤澤正人・医学研究科長が、神戸市役所で協定書に調印しました。三木谷会長は「私は神戸市出身で、父(三木谷良一・元神戸大学教授)は神戸大学で教えていました。光免疫療法を開発したのが神戸出身の小林先生で、縁を感じています。神戸大学には中核病院として新たな適応の研究開発や、この治療に必要な手技の教育の拠点として協力いただけることに感謝しています。今後はこのアライアンスが発展し、神戸発の光免疫療法として世界の多くの方々の命を助けることができたらいいな、と思っています」と期待を語りました。

藤澤・研究科長は「神戸大学は神戸医療産業都市において産官学連携に積極的に取り組んでいます。神戸大学が中核として光免疫療法の研究・教育に取り組めることをうれしく思っています。まずは頭頚部がんの治療について、着々と準備を進めて治療を開始したい。泌尿器科領域のがんに対する光免疫治療でもいくつかのアイデアを持っています。神戸大学医学部附属病院と国際がん医療・研究センターは国際医療に関する『ジャパンインターナショナルホスピタルズ(JIH)』の認証も受けており、光免疫療法を神戸から世界に広げるよう頑張っていきたい」と述べました。

久元市長は「楽天さんとは包括連携協定を締結し、幅広い分野でご支援をいただいています。神戸大学とはいろいろな分野で連携し、藤澤先生とは神戸未来医療構想を推進しています。そのようなご縁の上に、神戸を舞台に光免疫療法を展開していただくことは神戸市としても大変ありがたい。神戸医療産業都市でまずはしっかり光免疫療法が使われるようになり、さらに世界に広がっていくように神戸市としても支援していきたいと思います」と期待感を示しました。

(総務部広報課)