「ありがとう深江丸」イベントを開催しました

2021年10月04日

本年11月末をもって運航停止予定の海事科学研究科附属練習船「深江丸」を惜しみ、「ありがとう深江丸」イベントを9月24日、海事科学研究科・深江キャンパスで開催しました。

「深江丸」は、昭和62年10月に竣工し、神戸高等商船学校時代の昭和2年1月に進水した汽艇実習船「深江丸」から数えて四代目になり、今年船齢34 年となります。昭和62年竣工~令和2年度末までの総航程(航走距離)は、395,135㎞(地球を南北に約9.9周する距離に相当)、乗船者数は63,614人(乗船延べ人数:113,823人)となり、「深江丸」は本学の教育・研究活動を支えてきました。

イベントでは、冒頭の阿部海事科学研究科長の挨拶につづき、海事科学研究科教授で深江丸船長の矢野吉治教授より、「練習船深江丸34年の航跡」と題し講演が行われました。矢野船長は、平成9年4月に現在の「深江丸」の第10代深江丸船長に就任し、その後四半世紀近くにわたって深江丸の船長をつとめており、「深江丸」の初めての海外航海となった「韓国海洋大学校との学術交流」の航海の話や、鹿児島県トカラ列島でイルカの集団と1時間近く伴走したエピソードなども交え、「深江丸」のこれまでの航跡をふりかえりました。

深江丸の前での記念写真 (撮影の際にのみマスクを外しています)

 

講演では初代「深江丸」~現在の4代目「深江丸」の歴史や、現在の「深江丸」の運航集計の実績に触れ、「深江丸」が学内船舶実習をはじめとした教育活動、鬼海海底カルデラ(鹿児島県南方)の探査活動をはじめとした調査・研究活動を中心に、企業研修、他大学の教育関係共同利用、海事の啓発活動、一般の公開講座など広く社会に向けた活動にも活用されたことが紹介されました。

また、平成7年の阪神淡路大震災直後からは、大災害が起きた際の船を活用した災害時医療支援船事業がスタートし、各地の医師会等と連携し、「深江丸」を使い災害時医療支援船の検証航海を行ってきたことや、東日本大震災の被災者支援として災害ボランティア派遣での利用、被災者を対象とした「深江丸」の体験航海(松島湾を回る航海)が行われたことなど社会貢献活動利用にもふれられました。

4代目「深江丸」の航跡については、「神戸大学大学院海事科学研究科紀要」15号、17号、18号にも掲載されており、本学の学術成果リポジトリKernel でご覧いただくことができます。

なお、当日の講演の様子については、後日神戸大学HPで動画配信する予定です。

講演を行った矢野吉治教授 (写真左)と、阿部晃久研究科長(写真右)

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(海事科学研究科)