神戸大学経済経営研究所ウェビナー「藩札から銀行へ~渋沢栄一と明治の金融革命~」を開催しました

2021年12月09日

神戸大学経済経営研究所は、2021年12月5日(日)に 神戸大学経済経営研究所ウェビナー「藩札から銀行へ~渋沢栄一と明治の金融革命~」を開催しました。

現在放映中のNHK大河ドラマ『青天を衝け』では、「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一の明治維新前後における活躍が描かれています。明治維新は産業革命だけでなく、金融革命をも日本にもたらしました。本ウェビナーでは、江戸時代の藩札の機能から、明治時代の国立銀行の設立まで、渋沢栄一の果たした役割を含め、「明治の金融革命」に焦点を当てました。

始めに、2022年に創立120周年を迎える神戸大学と渋沢栄一との関係を上東貴志計算社会科学研究センター長が紹介しました。次に「大坂商人が支えた大名財政―融資・藩札発行・産業育成―」という論題で、高槻泰郎准教授(神戸大学経済経営研究所)が講演を行い、大坂の豪商が大名の資金繰りや藩札発行を一手に引き受けて富を蓄えたことが紹介されました。 続いて、「藩札の流通と回収―高知藩札・上田藩札の事例」という論題で、小林延人准教授(東京都立大学経済経営学部)が講演を行い、江戸時代における藩札発行のメカニズムと、明治維新期の混乱の中で、藩札がどのように発行・流通していたのかについて具体的な事例が紹介されました。 最後に、「渋沢栄一の紙幣事始め―播磨国一橋領での経験と国立銀行-」という論題で、鎮目雅人教授(早稲田大学政治経済学術院)が講演を行い、渋沢栄一が明治期の金融革命に中心的に関与し、またそこで江戸時代に一橋家家臣として携わった藩札発行の経験が活かされていたことなどが紹介されました。

続いてパネルディスカッションでは、上東センター長がモデレーターとなり、視聴者の皆様からの質問に基づいたパネルディスカッションが行われました。今回のウェビナーの司会進行はフリーアナウンサーの朝山くみ氏が行いました。160名を超える視聴者が参加し、視聴者の皆様からは多くの興味深い質問が寄せられました。

ウェビナー終了後は、「貴重な資料と研究成果発表を学外の者にも受講出来る講座は、本当に尊いです。」や「過去の変革期の地域社会・経済への人間の対応に興味を持っている素人の私にもわかりやすかった。」、「とても有意義なセミナーでした。ぜひ次回も参加したい」など、多くのフィードバックが寄せられました。

 

チラシ(PDF形式)

(経済経営研究所)