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「神戸大学ユネスコチェア」2021年度教育プログラムを開催しました

2021年12月20日

2021年11月13日(土)~12月4日(土)に、男女共同参画推進室が実施している神戸大学ユネスコチェア「ジェンダーや脆弱性に配慮した減災対策」の教育プログラム(国際会議)を開催しました。2021年度の会議は昨年度同様、すべてオンラインでの開催となりました。神戸大学が主催大学となり、ガジャマダ大学(インドネシア)と国立高雄科技大学(台湾)、トゥンク・アブドゥル・ラーマン大学(マレーシア)、メーファールアン大学(タイ)の48名の学生と19名の教員が参加しました。神戸大学(国際人間科学部、海洋政策科学部(海事科学部)、保健学研究科、国際協力研究科)からは、11名の学部生と大学院生、5名の教員が参加しました。

2021年度の会議の副題は「こんな不平等はどう思う?コロナ・ワクチン+ジェンダー+脆弱性=???」でした。男女共同参画推進室長のロニー・アレキサンダー教授による開会挨拶の後、初日(11月13日)は、所属大学ごとのプレゼンテーションが行われました。大学が位置する国や地域のワクチンの普及状況を紹介したり、ジェンダーとワクチン接種との関連性について議論したりしました。その後、所属大学混成の6つのグループに分かれて、「誰が脆弱か、なぜ脆弱か、ではどうするべきか」についての15分間のプレゼンテーションを完成させるという「宿題」が与えられました。12月4日までの約2週間、Web会議システムやLINE等を活用して、グループごとに「宿題」に取り組みました。初日はお互いに遠慮気味であった学生たちは徐々に打ち解けて、約2週間のグループごとの活動中も活発に議論を交わしていました。

12月4日のプレゼンテーションでは、高齢者や妊婦等、ワクチンにかんする情報へアクセスすることが難しかったり、ワクチン接種がためらわれたりする人びとが弱い立場に立たされていること、また、ヘルスケアワーカーをはじめとする、コロナにかんする命の現場で働く人びとが差別されていること等が課題として挙げられました。外国人(移民、難民等)やマイノリティ、障がい者、貧困層の人びとも、彼らが普段抱える課題ゆえに弱い立場に立たされているとの指摘もありました。

ウィルスへの不安による差別や偏見、嫌がらせが人びとを分断してしまいました。しかし、この会議でのディスカッションをとおして、学生たちは、コロナと戦っている場所は違っても多くの人が同じ不安を抱えていること、コロナという災害によっていっそう脆弱な状況に追いやられている人がいること、そして、不安や脆弱性の背景には国や地域共通の課題や解決策があることに気づいた様子でした。

 正楽 藍(国際人間科学部 講師(グローバル・スタディーズ・プログラム(GSP)担当)