神戸大学

KOBE工学フォーラム2009―新研究科設置に向けて

2009年11月06日

KOBE工学フォーラム2009は、2010年春に設置計画の新研究科「システム情報学研究科 (仮)」のプレビューを目的に、最新の研究の講演とポスターセッションを行います。 特にポスターセッションでは、皆様との交流をはかり、最新の研究内容の展示とデモンストレーションを行い、研究シーズをわかりやすく紹介・解説いたします。

今年度の工学フォーラムは、神戸大学大学院工学研究科、KOBE工学振興懇話会、神戸商工会議所の共催で開催します。工学研究科ならびにシステム情報学研究科 (仮) に対する卒業生の皆様のご支援をお願い申し上げ、ご来場をお待ちしております。

開催日時
11月6日 (金) 15:00~19:00
会場
神戸商工会議所2F「イベントホール」(神戸市中央区港島中町6-1)
題目

「電磁粒子シミュレーション: 電子管設計から宇宙環境解析まで」
臼井英之教授

計算機シミュレーションは、計測が困難な現象の詳細解析や設計開発に際してのフロントローディングに非常に有効である。今回、目に見えない荷電粒子と電磁場の相互作用解析に着目し、一例として、マイクロ波発生装置であるマグネトロン内部の電子-共鳴電磁界解析を紹介する。また、希薄な荷電粒子群で満たされている宇宙環境における人工衛星へのプラズマ干渉や新規推進システム開発におけるスーパーコンピュータ利用の大規模シミュレーションの役割についても具体的な事例を用いて紹介する。

「物質系の高精度シミュレーション技術の発展:原子分子からタンパク質まで」
天能精一郎教授

現在、様々な物質系シミュレーション技術は多くの基本原子分子の基底状態から低励起状態を極めて高い精度で求めることが可能であり、その応用範囲は触媒反応の反応機構からタンパク質内の緩和過程・酵素反応に至るまで多様である。本講演では、それら計算科学の先端的な技術の中で最も重要と思われる幾つかの発展に触れ、近未来に最先端のスーパーコンピュータを利用したハイパフォーマンス計算でどのような成果が期待出来るかを一般向けに講演する。

問い合わせ先
神戸大学大学院工学研究科研究助成係
電話: 078-803-6332

(工学研究科)