神戸大学

第3回災害対策セミナー in 神戸

2010年01月20日

阪神・淡路大震災の復興過程で学んだ経験や教訓を、最新の知識・情報とともに次世代や国内外の人々に伝えていくことを目的に1月19日 (火)、20 (水) 日の2日間、「第3回災害対策セミナー in 神戸」(神戸市など主催) が、神戸国際会議場 (ポートアイランド) で開催されます。

神戸大学都市安全研究センターも参加し、20日午前9時半から正午まで403会議室で、「神戸大学都市安全研究センターの活動 -安全・安心な社会を目指して-」というタイトルで、センターの活動の紹介と講演会を行う予定です。その概要は以下の通りです。

  • 「リスク・アセスメント大研究分野の活動紹介」河井 克之 准教授

    研究プロジェクト「生活空間基盤としての地盤安全環境評価と減災のための基盤整備研究」として取り組んでいる「自然発生的塩害のメカニズムと対策工」の研究について紹介します。タイ東北部では地下深部の高塩分濃度地下水が上昇、地表面で析出することで塩害を引き起こしており、本研究では、長期にわたる蒸発-降雨による地盤への乾湿繰り返しが、地盤内塩分の移動に及ぼす影響を、不飽和土/水連成解析により明らかにしています。

    このメカニズムと耐塩害性地盤構成、塩害の生じた地盤の再生法について報告します。

  • 「リスク・マネジメント大研究分野の活動紹介」北後 明彦 教授

    世界の事例に学ぶ都市の災害対応能力具現化策、減災エリアマネジメントによる安全安心コミュニティの構築、新型インフルエンザなど新興・再興感染症対策等、リスク・マネジメント大研究分野で取り組んでいる研究プロジェクトについて紹介します。

  • 「リスク・コミュニケーション大研究分野の活動紹介」滝口 哲也 准教授

    研究プロジェクト「健常者・障がい者に対するユニバーサルな災害情報収集及び提供システムの研究」として取り組んでいるユニバーサルコミュニケーション支援における音、映像処理技術についての研究開発状況について報告します。

  • 講演「豪雨災害軽減のための先端技術」大石 哲 教授

    昨今に発生した豪雨災害とこれまでの豪雨災害のちがいには都市化や気候変動の影響があり、狭い範囲での集中豪雨により都賀川増水事故などが頻発する事態となっています。

    最先端の気象観測・予測手法では、これらの影響を考慮して、局地的な豪雨に対応できるようにすることに開発の目標があります。このような 経緯で、この度神戸にも設置されることになったXバンド偏波ドップラーレーダーの威力と限界、そして限界を破るために取り組んでいる最先端研究について紹介します。更に、集中豪雨の予測情報を伝達することを通じて、保水能力の制御化をはかり、同時に水資源問題を解決しようとしている萌芽的取り組みについても解説します。

問い合わせ先
神戸大学都市安全研究センター 担当:藤永・山崎
TEL: 078-803-6437 FAX: 078-803-6394
E-mail: rucuss-amc@research.kobe-u. ac.jp

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WEBサイト: http://www.rcuss.kobe-u.ac.jp/