一方では、世界共通語としての英語に押されてフランス語の マイナー化に歯止めがかからず、他方では、巨大資本による出版界の再編が進む。厳しい状況にさらされながらも、フランス文学は現在、新たな隆盛の兆しを示しつつある。従来のフランス語圏文学の枠を突き破る、さまざまな国からの越境者たちがフランス語による表現に挑み、目覚ましい達成をなしとげている。また、若い世代の作家たちによる、歴史の深淵に大胆に踏み込む試みが相次ぎ、小説ジャンルはその社会的意義を増している。グローバリゼーションのただ中における「ローカル」な文化のゆくえを、フランス文学を例として考察す。
- 日時
- 2010年12月3日 (金) 17:00 - 18:30
- 講演者
- 野崎歓氏 (東京大学大学院人文社会系研究科・文学部准教授)
- 会場
- 神戸大学国際文化学研究科E棟4階 (401)
参加自由・無料 - 問い合わせ先
- 坂本千代研究室
TEL: 078-803-7425異文化研究交流センター(IReC)
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