神戸大学

Archi Aid 2012 Exhibition「失われた街 3.11のための模型復元プロジェクト展」

2012年06月30日

東日本大震災の最大の被害といえる大津波は、永い年月をかけてつくられてきた街や集落を一瞬にして壊滅させてしまいました。3.11以前、その街はどんな姿であったか、地域の人々は何を失ったのか、私たちは様々な角度からこの状況を理解する必要があると思いました。

「失われた街」模型復元プロジェクトは、全国の建築学生に呼び掛け、津波で失われてしまった街や集落を縮尺1/500の模型で復元する計画です。今回の震災で失った街や集落を、模型を通して体感し、一瞬で失われてしまった無数の街角、無数の情景を悼み、弔うことを通してこそ、次の復興へ向けてみんなが一丸となれるのだと信じ、発災直後の2011年3月25日以降、この計画を進めて参りました。多くの方々のご理解と、ご支援を受け、全国の建築学生の皆さんとのネットワークによる復元模型作成、被災地現地での住民参加ワークショップの開催などを続けて参りました。

今回の展示企画では、「失われた街」模型復元プロジェクトで取り組んできた1年間の成果である岩手県・宮城県・福島県の被災地約30地域の復元模型約140点を全て結集し、被災前のすがたや現在の復興過程の情報と共に展示します。

この展覧会を行うことは、復興への第一歩を踏み出した被災地の皆様に、再現された懐かしい街並みをお届けし、「街と記憶の復興」を遂げていただくための重要なステップであると考えています。

会期
2012年6月30日(土)~ 2012年7月15日 (日) 10:00~18:00 (入場は17:30まで)
入場無料 | 月曜休館
会場
兵庫県立美術館ギャラリー (〒651-0073 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)
主催
「失われた街」模型復元プロジェクト実行委員会
企画
神戸大学大学院槻橋修研究室
企画支援
神戸市デザイン都市推進室
後援
兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会、気仙沼市、神戸大学、神戸新聞社、毎日新聞神戸支局
関連サイト
東日本大震災復興支援「失われた街」—LOST HOMES—模型復元プロジェクト