今回のICTフォーラムでは、先進的な他大学の2つの実践例を学びつつ、全学的授業支援システムとして導入を計画しているMoodleを触りながら、授業の中で、e-learningをどう使うのか・どう使えるのかを考えたいと考えます。
e-learningは、教室内に留まらない、自由で自主的な学びを実現するためのシステムとして、高等教育においても、社会的な注目度が高まってきました。平成26年2月に公表された調査結果では、国立大学の7割が全学的e-learningを導入しています。もはやe-learningは、実験段階ではなく、組織的な対応が求められていると言えましょう。
しかし、e-learningの実をあげていくには、アクティブな学びの実現とともに考えなければなりません。教員が授業を行う仕方と職員が授業を支える仕方にも、大きな変化が起こらなければなりません。また、Windows 95のブーム以後に生まれた2014年度新入生は、おそらく小中学校からPCに触れる機会をもち、e-learningに支援されるアクティブな学びを当然の学習方法とみるかもしれません。
神戸大学ではこれまで、教務システム (うりぼーネット) により一定のe-learning機能を提供し、またアクティブラーニングの実現をめざしてラーニングコモンズの整備等に取り組んできました。これをうけ、情報基盤センターではいっそう使いやすく、強力な、全学e-learning専用システム―LMS (Learning Management System) ―として、Moodle (ムードル) のサービスの準備を進めています。
今回のICTフォーラムが、新たな教えと学びの可能性についての議論をいっそう深める機会となることを期待します。
開催概要
- 日時
- 2014年4月4日(金) 13:30-16:30
- 場所
- 神戸大学瀧川記念学術交流会館 (神戸市灘区六甲台町1-1) [六甲台第2キャンパス]
講演: 2F大会議室
フリーセッション ICTea Time: 1F食堂 - テーマ
- 「e-learningをどう使うのか?―全学的授業支援システムの導入に向けて―」
- 対象
- ICTを活用した教育や教務事務の将来に関心のある方
- 参加費
- 無料
- 主催
- 神戸大学情報基盤センター
- 申込方法
- メールにより、(1) 氏名、(2) 所属、(3) 職名を明記のうえ、タイトル「4月4日ICTフォーラム参加申込」として、下記情報基盤センター情報企画係あてお送りください。
※お申し込みは、2014年3月20日(木)までにお願いします。(人数把握のためお早めに申し込みいただきますようお願いします。)
- 問い合わせ先
- 神戸大学情報基盤センター 情報企画係
Tel: 078-803-5081
E-mail: istc-johokikaku@office.kobe-u. ac.jp※メールアドレスの一部 (ac.jp の前など) には、アドレス収集ロボット対策として半角スペースが挿入されております。メールアドレスご使用の際には、適宜修正願います。
- プログラム
-
時間 内容 13:30-13:35 開会挨拶 13:35-14:35 招待講演「富山大学でのMoodleの利用について」
木原 寛 (前富山大学総合情報基盤センター教授)14:35-14:40 休憩 14:40-15:40 招待講演「三重大学Moodleの8年間」
奥村 晴彦 (三重大学教育学部教授・学長補佐)15:45-16:25 フリーセッション ICTea Time「Moodleを触ってみよう」
実際にパソコンやタブレットを用いて、Moodleを活用した授業のデモや利用方法の説明・体験と意見交換を行います。神戸大学構成員の方は、情報基盤センターが発行したアカウントをお持ちください。また、ノートパソコンやタブレットをご持参いただくと、ご自分の環境で試していただけます。16:25-16:30 閉会挨拶