都市安全研究センター (RCUSS) オープンゼミナールは、広く社会に都市安全研究センターの活動を広く公開するとともに、関連する各分野の皆様からの報告を通じて、安全な社会としていくための研究や実践のあり方を議論しています。大学の教職員・学生のほか、安全・安心に関心を持つ市民の方々や、コンサルタントなどの民間企業の方々、自治体の消防・建築・地域関係の職員の皆様などが参加されています。
参加費は無料で、事前登録不要です。ご興味のある方は遠慮なくご参加ください。
開催概要
- 日時
- 2015年4月18日(土) 14:00~17:00 (開場 13:30)
- 会場
- 神戸市役所4号館 (危機管理センター) 1階会議室
(所在地: 兵庫県神戸市中央区江戸町97-1、TEL: 078-322-5740) - 司会
- 神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
- 主催
- 神戸大学都市安全研究センター
- 共催
- 神戸市消防局
- 後援
- 兵庫県
- お問い合わせ先
- 神戸大学都市安全研究センター
(所在地: 兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1、TEL: 078-803-6437、FAX: 078-803-6394) - 詳細情報
- 神戸大学都市安全研究センター RCUSSオープンゼミナール
プログラム
高層病棟の火災時避難安全計画に関する最近の対策事例
野竹 宏彰 (清水建設株式会社技術研究所 安全安心技術センター 主任研究員)高層病棟の火災時避難安全計画について、東京都内に竣工した21階建ての病棟の事例を紹介しながら、留意点や今後に求められる観点等を考察します。実態調査や実験結果の安全性評価への活用、建築的対策・設備的対策・人的対策の組合せに関する具体化と課題、避難シミュレーション技術の展開、非常用エレベーターの避難誘導時の利用、等について発表します。
大規模スタジアム観客席の避難安全性に関わる検討
池畠 由華 (大成建設株式会社技術センター 建築技術研究所防災研究室火災チーム 副主任研究員)2020年のオリンピックに向けて複数の大規模観覧施設の建設が予定されています。大規模スタジアムには不特定多数が滞在するため、群集の避難安全に配慮して、実験や解析等により観客席、コンコース、階段、出口を計画しています。過去に実施した大規模スタジアムにおける避難実験や燃焼実験等の観客席の避難安全性確保の為の検討を紹介します。
木造住宅の地震時損傷度予測と地震被害の低減策について
森井 雄史 (清水建設株式会社技術研究所 安全安心技術センター 副主任研究員)大地震時の人的安全性に最も大きく関わる木造住宅の地震被害を低減するためには、地域の地震危険度や既存木造住宅の地震リスク、耐震補強による効果などを住民自らが認識できるようにする必要があります。ここでは、京都市の木造住宅を事例として行った損傷度予測の結果や木造軸組の実験結果などを示しながら、木造住宅の地震被害の低減策について紹介します。