神戸大学

附属小学校と帆船「海王丸」が「太平洋のエコ通信2009」を始めます

2009年01月08日

神戸大学と日本海事センターは、海事教育のあり方を探ることを目的とした連携プロジェクト「海事教育のあり方に関する調査研究」を推進しています。このたび、航海訓練所もこのプロジェクトに参加して、帆船「海王丸」実習生と神戸大学発達科学部附属住吉小学校6年生との間の交流活動「太平洋のエコ通信2009」を開始することになりました。

メッセージ
メッセージ

この事業は、「海王丸」に乗船中の実習生115名 (全国5つの商船高等専門学校の学生) と住吉小学校6年生38名 (昨年11月に「海王丸」の特別見学会に参加した経験あり) が、1月10日から開始されるホノルル往復遠洋航海の期間中、太平洋を舞台に「エコ」をテーマとしたメッセージ交換などで継続的に交流します。実習生・小学生双方に、グローバルな視点での思考形成を促すことを目的としています。この交流活動による教育効果の評価についても実施する予定です。

この交流活動のシンボルとして、6年生が「エコ」をテーマにしたメッセージを書き込んだ布 (写真) を、「海王丸」の帆の中で目につく箇所に縫いつけて帆走します。「海王丸」は2月7日にホノルル港に到着し、3月7日に東京港に帰る予定です。

交流活動の模様は、日本海事センターが開設した小・中学校教員向けの海事教育に関する専用サイト「マリタイム・ブリッジ」内で、継続的に実況中継します。

交流のイメージは次の通りです。

  1. 遠洋航海中に認識したり実践したりした「エコ」について、航海の様子とともに実習生が小学生に随時レポート。
  2. 「海王丸」の遠洋航海に興味を持った小学生が、海に関わる「エコ」に関して実習生に質問。これに至る過程で、海が汚染の脅威にさらされていること、船舶のエンジンから排出されるCO2も地球温暖化の一因になっていることなどにつき、授業の中で学習。
  3. 日本だけの取り組みでは地球・海の環境は保てないことを実習生及び子供達双方が認識。
  4. 寄港地であるハワイの人々にも、実習生や子供達からのメッセージを発信し、広い視点を養う。