神戸大学

附属校園の子どもたちが帆船「海王丸」の前船長の話を聞きました

2009年01月20日

神戸大学と日本海事センターとの連携プロジェクト「海事教育のあり方に関する調査研究」事業の一環として、帆船「海王丸」前船長の雨宮伊作氏の二つの講演が行われました。

○附属住吉小学校 (1月14日)

6年は組 (授業者: 森一弘教諭) 児童対象に講演会が行われました。日ごろ、海や船にあまりなじみのない子どもたちも、温かい雰囲気でわかりやすいお話に引き込まれた1時間でした。海王丸での豊富な航海経験に基づいた内容に、子ども達は海や環境についてさらに興味関心を持ったようです。

帆船「海王丸」前船長 雨宮伊作氏

<児童の感想から>

みんなでどうやって解決していこうかなと思っていた地球温暖化対策を 海王丸はセイルでCO2を削減していたり、セイルを使っているから、海の生物、イルカ、ウミガメ等に出会えるのだと思いました。海王丸の人たちは、少しでも多くの生物を残したくて、つり糸を食べないようにしたり、巣を作ってあげています。だから、他の人たちがポイ捨てをしてはいけないと思うから、ゴミをきちんと捨てたり、浜に落ちているゴミを拾ったりして少しでも役に立てるようにしたいです。

(附属住吉小学校副校長 福原雅生)

○附属幼稚園 (1月15日)

講演

お母さん達の見守る中で年長児58名対象に、その後お母さん達70名を対象に行われました。制服姿の雨宮キャップテンの登場に大歓声が湧き起こる中スタートしました。そして、明石なじみの「たこフェリー」、ワンピースのキャラクターを登場させたわかりやすい説明、イルカの波乗りなど次々と映像を使ったお話に、また温かく朗らかな船長のお人柄に子ども達は引き込まれていきました。子ども達のたくさんの質問や「さようなら」の大きな声からも子ども達にとって充実した経験だったことがわかりました。

<お母さんの感想から>

海水浴や釣りという岸に近いところでの「海」しか知らない息子にとって船長のお話は想像力をかきたてられ新しい世界が広がったと思います。広く穏やかな海のようなお人柄にスッと入っていけたのでしょう。「船長さんってかっこいい」「嵐の時船員さんはどこにいるの」「行きたい方向と逆に風が吹いたらどうやって進むの?」。帰宅後いろいろ話をしました。

(附属幼稚園副園長 岸本佳子)