神戸大学

第6、7回のキャリアカフェを開きました

2009年02月05日

男女共同参画推進室は、2008年11月6日に第6回、2009年1月30日に第7回のキャリアカフェを、工学部学生ホール「AMEC3」で開きました。本年度のキャリアカフェはこれで終わり、新年度は4月から6回開催する予定です。

第6回キャリアカフェは「誰が考え、行動するのか。アカデミアのワークライフバランス」がテーマで、学内外から22名が参加しました。ゲストスピーカーに、北海道大学大学院農学研究院の有賀早苗教授を招き、「女性研究者を活かし、育て、支えるために何ができるだろうか? -私を活かしてくれた北大のために、そしてすべての仲間のために-」というテーマで講演をしていただきました。

北海道大学は神戸大学よりも一年早く、科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成」事業に採択されています。一歩先を行く北大の取組み状況について、女性研究者支援室長でもある有賀先生がユーモアを交えながら、丁寧に紹介されました。また、研究者としては、必ずしも思ったとおりに進んでこなかったご自身の経歴を振り返って、「(研究以外の業務に携わることについて) 負わされた役目だと考えるより、与えられた機会だと考えて頑張ることをモットーにしています」と言われた言葉が印象的でした。

第7回 (写真) のテーマは「私が製薬ベンチャー企業の社長になったわけ」で、あいにくの雨模様でしたが、29名が参加しました。ゲストスピーカーに、株式会社アールテック・ウエノ代表取締役社長の橋寺由紀子さんをお招きしました。橋寺さんは神戸女子薬科大学 (現神戸薬科大学) を卒業後、製薬会社に就職。医薬品の開発研究に携わった後、2006年に40代の若さで取締役社長というポジションに就きました。

キャリアカフェ

トークは、研究者としてご自身が関わった代謝研究・製剤化研究開発の話、現在の経営者としての業務のこと、そして社会人のライフサイクルマネージメントについてなど、盛りだくさんの内容でした。また、「悩んでも仕方ないことは悩まない」「(自分が望んでいなかった) 転機が訪れたときでも、与えられた仕事の意義や目的を知ることで切り替えてきた」といったアドバイスは、就職活動中の学生や、研究者を目指す学生それぞれにとって、大きな励みになったようです。

(男女共同参画推進室)