神戸大学

韓国の大学生が食資源教育研究センターを見学しました

2009年02月12日

韓国・慶北大学校の学生が2月3日、韓国政府が進めるNuri (New University for Regional Innovation) 事業の一環で、農学研究科附属食資源教育研究センターを見学しました。

参加したのは、農業生命科学大学 (韓国の「大学」とは、日本の「学部」のこと) の柳泰燮さん・徐成昊さん・裴卿蘭さん・全孝珠さんと引率教員の朴永植教授です。食資源教育研究センターの大山憲二准教授により、セミナー室で日本の牛肉生産構造・和牛の特徴・ブランド牛肉についての講義が行われ、また、大山准教授と同センターの本多健助教とともに、牛舎を見学しました。

韓国・慶北大学校 学生

大山准教授によると、高品質の牛肉を生産するためには、遺伝的要素が最も大事だということです。和牛の遺伝的ルーツは朝鮮半島である、との説が有力だそうで、肥育方法や輸出政策等によっては、韓牛も和牛のように世界に通用するブランドとなれる可能性が示唆されたため、学生達は今後の韓牛の発展に意欲をみせていました。

Nuri事業は、地方大学・地方自治体・地域産業などが連携して地域発展に必要な人材を養成し、地域経済発展を図ることを目的としています。その中に、育成生物健康・農業生命融合型人材養成事業団という、農業・畜産分野でリーダーシップを発揮できる人材を育成するための組織があります。今回の訪問は、この事業団が主催する優秀学生先進国短期文化体験プログラムの一環として、高品質の和牛について学び、韓牛の発展に貢献しようという学生達の試みです。神戸大学留学生センターの朴鐘祐准教授の仲介により実現しました。

(食資源教育研究センター)